アクリル絵の具や油絵具の展色材って何?どんな役割があるの?

どうもこんにちは!画家の岡部遼太郎と言います。

アクリル絵の具で描く絵画作品

近年になって「クラウド」って一般的に使われるようになってきましたよね。
僕も最近使い始めたのですが(遅い)、これめっちゃ便利です・・。

作品制作などで沢山写真や動画をとって保存しているのですが、ものすごく容量が大きくなってしまいます。
そんな時にグーグルのクラウドを知って使い始めました。

なんと容量無制限で無料で使える!
便利な世の中ですね・・・。一体どういう仕組みで無制限の容量を提供できているのか機械音痴の自分にはチンプンカンプンです!

あ、感動のあまり関係ない話をしてしまいました。

えーと、、絵の描き方や絵の具の使い方を勉強している場面でも、使っている道具がどういう風に成り立っているのかって理解できていない事が結構ありませんか?

さっきのクラウドの話ではないですが、意外と自分の道具一つを取ってみても分からないで使っている事ってあると思うんです。

今回はそんなこんなで絵の具の成り立たせている重要なパーツである「展色材(バインダー)」について解説してみようと思います。

絵の具そのものについて理解を深めたい方は是非読んでみて下さいね!

絵の具はどんな材料から出来ているの?

まずそもそも絵の具は何から出来ているのか?ってとこから話していきますね。
大ざっぱに言ってしまうと絵の具は以下の要素で出来上がっています。

•顔料

•展色材(バインダー)

この2つです。
もちろん補助的にこれ以外の材料も入れられていますが、基本的にはこの2つから成り立っています。

顔料

顔料っていうのは色の素になっている成分です。
粉状のものが画材屋さんに売っています。

世界堂の顔料売り場。

こんな風にビンに入って売られています。

有機顔料(植物などの生物由来)と無機顔料(土や鉱物などの生物ではないもの由来)の大きく2つに分けることが出来ます。

これらを粉砕して粉状にすると、いわゆる顔料と言われる物になるんですね。

展色材(バインダー)

上で書いた顔料というのは簡単に言ってしまえば色の粉です。

ここで想像してみてほしいのですが、この粉をキャンバスや紙にくっつけたら色はしっかり付くでしょうか?

答えはNO!です。
無理やりこすり付けたところで簡単に取れてしまいます。

じゃあどうするのか?というと、絵の具にノリの役割を持つ材料を練り合わせるんですね。
そうすることでしっかりとキャンバスなどにくっついて色が取れなくなるわけです。

それが「展色材」といわれるものです。バインダーなんて呼び方もします。

絵の具は必ず以下の

 

顔料(色の素) + 展色材(糊の要素)

 

が組み合わさって出来ていると思ってもらえば良いかと思います。

色々な展色材がある!

展色材というのは絵の具の種類(例えばアクリル絵の具、油絵の具など)によって使われる材料が違います。

というか展色材の種類によって「~絵の具」という分類が決まってくるんですね。

つまり

「顔料はほとんど共通して使えるけど、糊に何を使うのかによって絵の具の種類が決まるよ!」

てことですね。

では絵の具別にどんな材料が使われているのか見ていきましょう!

油絵の具

油絵の具はその名の通り「油」が展色材に用いられています。
油の分類でいうと、酸化することでゆっくり固化する「乾性油」という油です。

糊の役割として、乾性油を混ぜることでゆっくり作業できる油絵の具の性質が生まれるわけですね。

参考記事「油絵の具 においの原因と快適に使うための方法!」

アクリル絵の具

アクリル絵の具には展色材として「アクリル樹脂エマルジョン」という樹脂成分が用いられています。

このアクリル樹脂エマルジョンの、 「エマルジョン」というのは「アクリル樹脂の成分である粒子がバラバラになって水分の中に存在している」状態を作っている要素のことです。

つまり乾燥するとこの水分部分が抜けて粒子状の樹脂がくっついて固まる、という仕組みです。
水という要素が粒子がくっついて固化しないようにしているわけですね。

ちなみに初期のアクリル絵の具というのは、この「エマルジョン」の要素が無く普通のアクリル樹脂が使われていました。
水で溶くことはできなかったんですね。

参考記事「アクリル絵の具は新時代の絵の具!誕生と活躍!!」

水彩絵の具

最後に水彩絵の具の展色材についても見ていこうと思います。

水彩絵の具には「アラビアゴム」という材料が使われています。

ホルベインが発売しているアラビアゴム。

そもそもゴムとは、樹にダメージを与えた時に出る分泌液の中でも水に溶けるものの事を指します。

アラビアゴムは、そのゴムの中でもマメ科の植物のゴムを使って作られているものです。

水彩絵の具は「不透明水彩」「透明水彩」に大きく分けることができますが、これは先ほどのアラビアゴムの入っている割合で決まります。

アラビアゴムが多く入っていると顔料分が少なくなり透明になり、逆に少なくなると顔料分が多くなり不透明になるんですね。

まとめ

今回は絵の具を作っている要素の中でも重要な「展色材」について書いてみました。

絵の具は展色材によって全く性質が変化します。
普段何気なく使っている絵の具もこうして体系的に見てみると面白いですよね。

こういった知識があれば顔料と展色材を用意して、自分で絵の具を作ることも難しくないかもしれませんよ!

ではでは今回はこの辺で失礼します。
バイバイ!

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ABOUTこの記事をかいた人

どうも!絵描きの岡部遼太郎です! 色々なギャラリーや百貨店の画廊などで作品を展示してます。 自分が今まで学んできたことを、絵を観るのが好きな人、絵を描くのが好きな人のために役立てることが出来ればと思っています。 最近は絵画教室の運営に力を入れていて、絵を描くスキルを身に付けたい!絵を描き始めたい!という方をバックアップしています。 よろしくお願いします^^