今日は、
「作品を描き終わった後の保管方法」
についてお話ししていこうと思います。
これは結構みんななんとなくやっている
かもしれませんが、
描くのに使っている素材によって
意外と変わってくるので是非参考に
して欲しい内容です。
例えば
・油絵の具で描いた作品
・アクリル絵の具で描いた作品
・水彩絵の具で描いた作品
・パステルで描いた作品
などなど様々な材料で作品は作れますが
それぞれ最適な保管方法が違うんですね。
これを間違えると作品がしっかり保存
できずに、
台無しになってしまうこともあります。
なので今回は4つの材料で描いた作品の
保存方法をそれぞれ解説してみようかな
と思います。
作品の数が多くなっていくほどずさんに
なってせっかく描いた作品が、
展示できない状態になったりするので
学んでおいて損はないですよ。
目次
【アクリル画・油絵・水彩画の保管保存】油絵の保存方法
まず油絵の保存方法ですが、
こちらは基本的に日光等に直接当てない
ことが基本になります。
また油絵の乾燥は遅いので最終的なニスは
半年ほど経ってから塗るのが良いですね。
油絵は指につかないくらいに乾燥しても
内部は乾燥していないので、
乾燥する前にニス層でコーティングするのは
危険です。
(油絵の具の塗りが薄塗りだと意外と
大丈夫なのですが)
もし半年経つ前にニスを塗る必要が
ある場合は、
半年経たずに塗れるニスもあるので
そちらを利用しましょう。
特に展示前に急いで完成させた時には
こうしたニスは必須になってきます。
僕であれば缶式のニスを塗布したりします。
油絵の場合、油分が多いところと
少ないところでツヤにばらつきが出てしまう
ので、できるだけ見栄えの点においても
ニスは塗布しておくべきだと言えますね。
【アクリル画・油絵・水彩画の保管保存】アクリル画の保存方法
さて次にアクリル画の保存方法です。
アクリル画は基本的にかなり強い強度が
あるので油絵ほど繊細に扱う必要は
ありません。
日光などにも強いです。
(もともと壁画用の塗料なので)
しかしながら絶対にやってはいけない
事もあります。
それは何かと言うと、
アクリル面同士をくっつけたままにする
という事です。
アクリルはアクリル面同士で癒着する
性質があるので、
くっつけるのは良くないんですね。
一度くっついてしまうと剥がすのは
ほぼ不可能です。
特にアクリルニスを塗った後の表面は
さらに癒着しやすいので気をつけましょう。
アクリル画の完成時に使うニスは色々な
会社が発売していますが、
僕は基本的にリキテックスかホルベイン
のものを使えば間違いないと思います。
ホルベインのクリスタルバーニシュは
特に使いやすいですね。
乾くとベタつき等も残らないですし、
ツヤも強すぎず弱すぎずという感じで
塗りやすいです。
【アクリル画・油絵・水彩画の保管保存】水彩絵の具で描いた作品
水彩絵の具で書く場合ほとんどのケースで
支持体は紙になります。
紙に書く場合気をつけないといけないのは
折れてしまったりする失敗ですね。
キャンバスと違い耐久性も低いです。
なので厚紙や段ボールに挟んで保存したり
すると良いでしょう。
デッサン額などに額装してしまうというのも
1つの手だと思います。
額装してしまえば折れたりする心配も
無いですからね。
紙の場合はデッサン額なので油彩額に比べると
厚みも薄く管理しやすいのが特徴です。
【アクリル画・油絵・水彩画の保管保存】パステルなどで描いた作品
パステルなどのデッサン系の素材で描いた
作品は水彩と同様に紙に書いた場合が
多いでしょう。
なのでそこの点では紙の保存と変わりません。
ただしデッサン系の素材の場合は、
粉を紙の上に乗せて書くということになるので
非常に色が取れてしまいやすいです。
なので必ず作品を描き終わった後は
フィキサチーフをかけておきましょう。
そうすることで顔料の粉などが
樹脂層に守られて取れなくなります。
これを忘れてしまうと他の紙と重ねたり
した時に粉が取れて、
他の作品にも悪影響が出てしまいます。
フィキサチーフは缶スプレー型のものが
ほとんどで、
楽に出来るので手間もかかりませんし
忘れないようにしましょう。
まとめ
さて、今回は
色々な種類の画材で描かれる絵の
保存方法について解説してみました!
これらの保存方法を知っていると
せっかく描いた作品を台無しにしてしまう
ミスを減らすことができます。
実際問題、作品の保護の仕方を間違えて
ダメにしてしまうというのはよくある
パターンです。
皆通る道なのです。
僕はアクリル画同士をくっつけて
絵の表面が剥がれてしまったことなどが
あるので是非気をつけてみてください。
(僕はそれ以降かなり気をつけています。)
では今回はここまで。
今日も元気に頑張っていきましょう!
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