今からアクリル絵の具で絵を描き始めたい!でも何が必要なんだろう・・?という方は結構多いのではないでしょうか?
画材屋さんに行くとかなりの種類のメーカーが多くの製品を出しているので迷ってしまうのは当然のことですね。
実際僕も絵を描き始めた頃は、画材屋さんに行ったは良いものの何を買うべきなのか分からずに
「お前それ絶対に使わないだろ!」
とツッコミを入れたくなる買い物を何度もしてしまいました(笑)
。
そんな僕の様にならないように、初心者の方が揃えるべき道具を
・絵の具
・筆
・パレット
・筆洗バケツ
・拭き道具
以上の6点に絞り厳選してお伝えしていこうと思います!
目次
これが無きゃ始まらない!オススメの絵の具ブランド!
当たり前ですが絵を描くんだから絵の具は必要ですよね。
絵の具は沢山のメーカーが出していますし、絵を大きく左右するであろう部分なので一番の迷いどころだと思います。
実際僕も色々な絵の具に手を出してきました。ここでは僕が今使っているブランドにスポットを当て、何故そのブランドを選ぶのか、メリットは何なのかを解説していきます。
リキテックスのプライムシリーズ
この絵の具を僕はメインに使っています。この絵の具のメリットはいくつかあるのですが特筆すべきは
絵の具の透明性が高い
という点が挙げられます。
アクリル絵の具はよく油絵具と比較して透明度が低いと言われます。
透明度が低い原因は絵の具を作っているアクリル絵の具の樹脂にあります。
一般的なアクリル樹脂は少し白濁しています。
そのため樹脂の透明度が低く、透明な絵の具を重ねた時にキレイ色味が出せないというデメリットがあります。
その点リキテックスのプライムシリーズは、使用されている樹脂の透明度が非常に高いという点が素晴らしいです。色々な技法に挑戦できるので初心者はもちろん上級者にもお勧めできるブランドです。
関連記事:リキテックスのアクリル絵の具やメディウムをオススメする7つの理由
関連記事:アクリル絵の具 最初に揃えるべき絵の具は?徹底解説!!
ロイヤルターレンスのアムステルダムシリーズ
こちらは大作用の大容量タイプの絵の具です。120mlで500円ちょいなので非常にリーズナブルです。大容量で安いものは発色や透明度、耐久性において劣ってしまう部分があるので構成を考えるためのスケッチや実験作に使うと良いのではないでしょうか。
関連記事:お得な大容量アクリル絵の具を買うならこれ!オススメのメーカー3選
描きやすさはこれで決まる!?筆選び!
絵を描くうえで筆はかなり重要です。描き味やタッチの効果などこだわればキリがなく、初心者の方には重要な描きやすさにも影響してくる部分です。(なかには自作した筆で描く画家さんもいます。)
ここでは描きやすさに焦点を当てオススメできる筆を紹介していきます。
丸善 インターロン筆
アクリル絵の具を描く上で癖がなく初心者の方にオススメできる筆です。
こちらの筆はナイロン毛で作られているので手入れもしやすいですし、コシもちょうどアクリル絵の具を扱うのに適した強さになっているのではないかと思います。(僕も長く愛用しています。)
また毛先の形の違いで
と種類が分かれています。個人的に最初は「フィルバード」を用意することをオススメします。
理由としては筆の傾き、強さ、置き方などで一番タッチの幅が出しやすく応用が効きやすいからです。
筆自体の大きさも色々ありますが最初は小、中、大と三本ほど大きさを用意すれば良いかなと思います。
アルテージュ キャムロンプロ 620(ラウンド)
こちらは細かい部分を描きたい時にオススメの筆です。
上記の “丸善 インターロン筆” で対応できないような細かい作業もあると思いますので持っていると便利だと思います。
細さによって番号分けされています。僕のおすすめは一番細い 5/0 と、次に細い 4/0 です。ちなみに僕は作品の最も細かい部分は 5/0 で描いています!
紙、キャンバス、木製パネル・・・あなたはどれで描きますか?
何に描くのか・・?というのも大事な要素のひとつですね。
大きく分けると絵に描くのに適している素材には
・紙
・キャンバス
・木製パネル
があり、この3種類が一般的に使われる事が多いです。
ここでは自分に適した素材を選ぶために、それぞれのメリット、デメリットを見ていきましょう。
紙
おそらく一番使われる事の多い素材ではないでしょうか?
その理由として扱いやすさが一番に挙げられます。安いので失敗すれば捨ててしまえるし、軽いから持ち運びにも困りません。
紙を使えばにじみなどの効果も簡単に出せるので描いていて楽しい素材の一つといえます。
しかし破けたり、裂けたりなど耐久性は3つの中で一番低く、管理も難しいと言えます。
なおかつ本格的に紙に作品を描こうと思えば「水張り」という作業(紙を板に水で張りたわまないようにする技法)をしなくてはいけません。
以上を踏まえると
メリット:
持ち運びなどの点で扱いやすい
安い
初心者でもにじみなどの効果を手軽に楽しめる
デメリット:
破けたりしやすく管理が難しい
本格的に描くには準備も必要
などの点が挙げられます。
キャンバス
絵描きといえばこのキャンバスのイメージが強いのではないでしょうか?
西洋絵画の歴史の中でも長く使用されてきた素材です。それだけに信用も高く現代でも広く使われています。
https://youtu.be/Oesx2xcyTDo”]
木枠に布を張っているので、紙ほどでは無いですが軽いです。耐久性は紙よりも高く、叩いたりする技法にもそれなりに対応できます。
画材屋さんに行けば既に地塗りが済んでいて、すぐに使える製品が置いてあるので便利です。
木枠から外せばロール状に出来るので保管もしやすいですね。
キャンバスは最もポピュラーで扱いやすいです。特にこれといったデメリットはありませんが、細密に描きたいという方にはあまり向いていないかもしれません。
布なので布目はやはり目立ちます。布目があると表面が凸凹して細かい筆で描いた描写が活かせない・・・という場面は結構あるのです。
この場合、下地材のジェッソなどを何層か塗った後にやすりで磨くと比較的平滑にはなります。手間は掛かりますけどね(笑)。
まとめると・・
メリット:
耐久性はそれなりに高い。
下地済みのすぐに使える製品が売っている。
総合的に見てバランスが良く使いやすい
デメリット:
細かい描写をしたい場合、下地の準備に時間がかかる
っていう感じです。
木製パネル
最後は木製パネルです。ちなみに僕はこの木製パネルを使って描いています。
木製パネルは合板に桟をくっつけたものです。
3つのなかでは最も耐久性が高く、ある程度荒い扱いにも耐えてくれるので安心して使えます。
また平滑な素材なので細かい描写に向いています。細かく描いていきたい方には向いている素材と言えますね。
しかし木だけで出来ているので重い!!です。小作ならあまり気にならないですが、作品のサイズが大きくなると持ち運びは滅茶苦茶大変になります。
大きい作品を制作する場合はキャンバスを使うなどしたほうが良いかもしれませんね。
メリット:
耐久性はピカイチ
平滑なので細かく描きたい人には向いている
デメリット:
重い!
こんな感じです。
自分の作風に合わせよう!
これに尽きると思います。
それぞれ向いている作風、向いていない作風があると思うので色々試してみて自分のイメージに合うものを選びましょう。
かといって最初は右も左も分からないと思うので、キャンバスをオススメします。一番絵を描いてる感が味わえます(笑)
パレット選びは難しくない!
これは難しく考えなくても良いと思います。
便利な紙パレットというものがあるので、そちらを使いましょう。
使い終わったら剥がして捨てられるので便利ですよ。
木製のパレットは一見カッコいいですが手入れに時間を取られるので、オススメはできません。
関連記事:[解説]絵の具を出すパレットは何を使うべき?どんな種類があるの?
関連記事:[アクリル絵の具]パレットを乾かないように保存する!方法解説!
筆洗バケツは4口がオススメ
筆洗バケツはあると便利です。
4口あるものを選ぶと水を入れ替える手間が減るのでオススメですね。
4口をそれぞれ、最初に洗う口、2番目に洗う口、3番目、4番目と割り当てると水がすぐに汚くならないので良いと思います。
雑巾、もしくはキッチンペーパーも用意しましょう
筆を拭う、水を拭き取るなど、かなりの頻度で使うことになると思うので雑巾かキッチンペーパーも用意しておきましょう。
キッチンペーパーは水をよく吸収してくれて破れにくいので便利ですよ。
まとめ
要点だけ書いていこうと思っていたのですが結構長くなってしまいました(笑)
道具はこだわるとキリがありませんし、選択肢もたくさんあるので最初はシンプルなものから揃えていくことをオススメします。
描き続けると、おのずと自分のこだわるべき点というのも見えてきます。マニアックな道具に手を出し始めるのは、それからでも遅くはないと思います。
ではでは!次の記事でまたお会いしましょう!
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