僕の活動のミッションは、知名度のない絵描きさんが、自分らしく絵を描いて生きていける社会を作ることです。
今日は、まさにそのミッションを体現する素晴らしいクライアント、ファンタジー切り絵作家、コージーさんをご紹介します。
もしあなたが今、自分の絵に自信が持てなかったり、遠回りをしていると感じているなら、彼の物語はきっと背中を押してくれるはずです。
目次
従来の常識を覆す「ファンタジー切り絵作家」コージーさんの世界
彼の作品は、一目見ただけで私たちを不思議な童話の世界へと連れて行ってくれます。
そこには、単なる技術の巧みさ以上に、見る人を優しく包み込むような温かい物語が流れています。
まずは彼が作り出す、唯一無二の世界観について触れていきましょう。
黒い紙だけじゃない!色彩と物語が溢れる新しい表現
「切り絵」と聞くと、黒い紙で切られたモノクロームの世界や、厳格な伝統工芸をイメージしませんか?
コージーさんの作品は、その常識を心地よく裏切ります。そこにあるのは、絵本から飛び出したような鮮やかな色彩の世界。
ナイフで切り出された輪郭線に、アクリルガッシュのような色を重ね合わせるスタイルは、見る人の心を「ほっ」と温める、従来の枠には収まらない新しいアートです。
アニメ『名探偵ホームズ』から受け継いだ擬人化動物の魅力
作品には、どこか人間味を帯びた愛らしい動物たちが頻繁に登場します。
このルーツは、彼が少年時代に夢中になったアニメ『名探偵ホームズ』。
犬を擬人化したキャラに魅了され、ひたすら模写を繰り返した熱意が、数十年を経て切り絵という形で花開いています。
猫やリスが人間のように振る舞うファンタジーの世界は、見るだけでワクワクしてきます。
憧れのイラストレーターの影響と「切り絵」との運命的な融合
彼のアートスタイルは、学生時代に憧れた「わたせせいぞう」さんの鮮やかな色彩と、「妹尾河童」さんの緻密なスケッチの影響を受けています。
恩師の「自分に合った画材を見つけなさい」という言葉を胸に、憧れを自分の中で消化し、切り絵と融合させることで、唯一無二の「コージー・スタイル」を確立させました。
初心者でも今日から作れる!驚きの特典
素晴らしい作家であると同時に、コージーさんは「教えること」にも情熱を注いでいます。
彼の運営するサイトは、単なる作品ギャラリーではありません。
これから創作を始めたいと願うすべての人へ向けた、愛に溢れた教科書のような場所なのです。
有料級のクオリティ!練習用に使える「無料図案」の提供
コージーさんは自身のサイトで、プロとして制作した図案を「無料」で提供されています。
通常なら商品になる図案を公開しているのは、「かつての自分のように、絵を描きたいけれど一歩踏み出せない人の役に立ちたい」という深い奉仕の精神から。
サイトには、初心者でも挑戦しやすい可愛い図案が溢れています。
道具選びから失敗しない手順まで解説する丁寧な作り方
「不器用な自分には無理かも」と不安な方も安心してください。
サイトでは、図案だけでなく作り方のプロセスも徹底解説されています。
デザインナイフや紙の選び方、きれいに切るコツ、色の重ね方まで。
まるで教室に通っているかのように、写真付きで丁寧に教えてくれるため、初心者でも迷わず完成まで辿り着けます。
不器用でも大丈夫?精神的な癒しにもなる切り絵の効能
切り絵は、ただ技術を学ぶだけのものではありません。
無心でナイフを動かす時間は、忙しい現代人にとって最高の「瞑想」になります。
絵心がなくても、図案通りに切れば誰でも素敵な作品が仕上がる。
その没入感と達成感は、日々のストレスを忘れさせ、精神的な癒しを与えてくれるはずです。
ずっと「好き」を隠して生きてきた、長い回り道の過去
今でこそ華やかな実績を持つ彼ですが、その裏には長い冬の時代がありました。
多くの人が抱える「自信のなさ」や「周囲への恐怖」。
彼もまた、その闇の中で必死にもがき、自分を隠し続けていた一人でした。
「笑われるのが怖い」教室の隅で絵を隠していた学生時代
今でこそ堂々と作品を発表しているコージーさんですが、その半生は葛藤の連続でした。
「アニメや絵が好き」というだけで嘲笑される時代。「変な目で見られるのが怖い」という一心で、中学・高校時代はずっと絵を隠して生きてきました。
教室の隅で、息をひそめるようにノートに描く日々。好きなものを隠さねばならない孤独は、計り知れません。
美術大学を諦めて就職、そして社会の波にのまれる日々
「自分なんかが美大に行けるわけがない」と夢を封印し、一般企業へ就職。
仕事に忙殺され、結婚して家庭を持つ中で、絵を描く時間は完全に失われました。
一時期はデザインの道を志すも上手くいかず、工事現場や皿洗いのバイトで食いつなぐどん底も経験されています。
「才能がないのかもしれない」と、心が折れかけていた時期が長く続きました。
誰にも見せない旅先のスケッチだけが心の支えだった
そんな苦しい時代、唯一彼を支えていたのは、旅先でのスケッチでした。
旅行の時だけはスケッチブックを開き、風景を描き留める。誰に見せるわけでもない、自分だけの時間。
その細い糸が、彼とアートを辛うじて繋ぎ止めていました。
この時間がなければ、今のコージーさんは存在していなかったでしょう。
人生を変えた「積み木」と「切り絵」という魔法
人生は何がきっかけで好転するかわかりません。
彼にとっての転機は、崇高な芸術活動からではなく、日常のささやかな「遊び心」から始まりました。
絶望の中にいた彼が、どうやって光を見つけたのか、その軌跡を辿ります。
子どものために作った積み木が教えてくれた「つくる喜び」
転機は突然訪れました。お子さんのために電動糸鋸で「積み木」を作ったとき、彼は忘れかけていた「つくる喜び」を思い出します。
木を切り、色を塗り、形を組む。
「これって、絵にも応用できるかも」
その遊び心が、やがて木工アートへ、そしてより繊細な「紙」へと移行するきっかけとなりました。
木工から紙へ。自分だけの表現「ファンタジー切り絵」の誕生
木では表現しきれない細かい線を求め、辿り着いたのが「切り絵」。
アクリル画の色彩感覚、木工のクラフト要素、アニメの影響。全てがカチッとハマり、彼にしか描けない「ファンタジー切り絵」が誕生しました。
隠していた過去も、遠回りした職歴も、全てが無駄ではなかったのです。
どん底のアルバイト生活からパリの展覧会入選を果たすまで
かつて工事現場で求人誌をめくっていた彼は、切り絵という武器を手に快進撃を始めます。
地道な活動の末、ついにフランス・パリの「サロン・ドートンヌ」に入選。
「好きなことを続けてもいい」と証明した彼の姿は、多くの人に勇気を与えています。
ぜひ一度、彼の優しい世界を覗いてみてください。
そして無料で提供されている図案を使って、あなたも切り絵を始めてみませんか?
その一歩が、新しい物語の始まりになるかもしれません。






















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