僕は最近、なかなか見に行きたい展覧会にも行けずに、アトリエで引きこもり生活を送っています。
ネットや出先などでは、年中色々なところに美術館の展覧会が告知されているので結構誘惑が凄いですね(笑)。
自分の展覧会の作品などに余裕が出来たら、美術館をハシゴしたいなぁなんて思っている今日この頃です。
さてさて、今回の記事ではバロック絵画の巨匠「レンブラント」について、どんな画家だったのか、どんな有名な絵画があるのかなどを分かりやすく解説していこうかと思います。
レンブラントについて知りたい方は是非読んでみて下さいね!
レンブラントのプロフィール
生没年・・・1606年7月15日 – 1669年10月4日
出身地・・・ネーデルラント連邦共和国 ライデン
活動した地域・・・アムステルダム
作風・・・バロック
家族・・・父親は製粉業者
趣味・・・美術作品収集
人生・・・50歳で破産している
レンブラントはどんな画家だったの?
レンブラントは26歳の頃に一躍有名になった画家です。
上の「テュルプ博士の解剖学講義」という作品がとても高い評価を受けて、富や名声を得る事になるんです。
更に資産家の娘であるサスキアと結婚したこともあり、大豪邸に住んだり趣味の美術品収集に没頭するなど浪費の激しい生活をしていたようです。
まさに大成功を収めた画家だと言えるかもしれません。
しかしながら、レンブラントの代表作品でもある「夜警」を完成させたあたりから徐々に生活の衰退が始まっていきます。
よくレンブラントの失墜していった原因として、集団肖像の絵画制作をする際に描かれ方がそれぞれ不平等だった事が挙げられたらしいですが、問題はこれだけではありませんでした。
代表作「夜警」を完成させた年に妻のサスキアが亡くなってしまうんですね。
更にこれだけでなく、息子の乳母と家政婦の両方と関係を持ってしまったことで婚約不履行で訴えられてしまいます。
以前のような稼ぎが無いにも関わらず、浪費癖が直らずどんどんと借金が増えていってしまいました。
ついには財産を処分することになりましたが、制作は続けていました。
この時期には多くの自画像を残しており、深みのある表現は今でも強い人気を保っています。
しかしながら、晩年になると内縁の妻や息子も失ってしまい、レンブラントは63歳で生涯を終えることになりました。
レンブラントが活躍した当時のオランダとは?
オランダは1558年からスペインに支配されていました。
しかしながら、スペインが行ったカトリック化の政策に強く反発した人々は各地で反乱を起こしていたんですね。
1579年になると、いよいよ本格的な独立が始まります。
そして1609年になると事実上の独立を果たしました。
レンブラントが生まれたのはオランダが自由になった、ちょうどこの時代だったんです。
独立したオランダは貿易によってどんどんと発展していきました。
そして、この波に乗って富を得た富裕層は、画家たちにとって重要な依頼主となっていくんですね。
一般家庭でも絵画を買うことが普通に行われ、肖像画を画家に注文したりなどされていたようです。
民衆全体が芸術家を支えたことで、オランダの美術は物凄いスピードで発展していき最盛期を迎えることになったわけです。
しかし、英蘭戦争などが起き始めると不況に陥り、こうした市場は縮小していく事になります。
レンブラントの代表絵画「夜警」とは?
レンブラントの代表作品として有名なのが、この「夜警」という作品です。
この作品はアムステルダムの自警団である、火縄銃手組合の依頼で描かれた作品になります。
中央に描かれている、黒い衣装で赤い帯を付けているのが隊長の「フランス・バニング・コック」という人物です。
その横にいる金色の衣装を身にまとっているのが副隊長の「ウィレム・ファン・ライテンブルフ」です。
また、この絵は本当は昼の光景を描いたものなのですが、ニスの変色によって黒くなってしまい「夜警」というタイトルになってしまっているそうです。
このような集団肖像画は16世紀以降のオランダでよく描かれました。
多くの絵ではただ横並びにモデルが描かれているだけだったりしました。
平等に描かないと仕事にならなかったからだと言われています。
しかし、レンブラントはよりダイナミックで臨場感のあるシーンを描くために、こうした常識を覆していったんですね。
またレンブラントの特徴として光の使い方が独特だった点も挙げられます。
この夜警では左上から光が差し込んで、中央の隊長と副隊長が浮かび上がっていますね。
こうした光を使って主役を際立たせる光の使い方をもちいて、ドラマティックに仕立て上げるのがレンブラントの技法の特徴です。
まとめ
今回の記事ではバロック時代の画家「レンブラント」について人物像や、有名作品「夜警」について分かりやすく解説してみました。
レンブラントの特徴として、非常にダイナミックながら、どこかフワッとした光の雰囲気が他の画家と大きく違う点だなぁと思います。
ではでは今回はこの辺で!
また別の記事でお会いしましょう!
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