今回は
「美大って何をする場所なの?」という
お話をしていこうかなと思います。
というのもこの記事を読んでくれている方
の中には、
これから美大に行こうか迷っている
もしくは美大に行けばよかったかなと
思っている方が多くいるからです。
実際、美大に行くか悩んでいる・・・、
美大に行かずに独学だったので自信が
持てません・・・、
みたいなメッセージをよくいただきます。
なるほど!と毎回思います。
美術、アートの世界を目指す人にとって
やっぱり美大というのは今でも大きな
指標になっているのだなぁと思います。
実際僕も美大に通いましたしね。
なので今回はここら辺を掘り下げて
お話しようかなと思います。
(今回は僕が通った美術大学のお話です。
他の大学については多少違うと思います。)
主に以下の
①美大では何をするの?
②美大に行けば絵が上手くなるの?
③美大に行けば就職できるの?
ここら辺について正直な僕の感想、体験を
お話していこうかなと思います。
美大の解説と感想①「美大では何をするの?」
まず①の「美大では何をするの?」
という部分ですね。
これは実際に入ってみないと分かりにくい
部分ですよね。
これは入る科や学部によって当然ですが
だいぶ違います。
僕であれば油画科というところに
入学しました。
油画科・・・つまり油画の科ですが実際は
「現代美術学科」と呼んだ方が良いと
思います。
というのもほとんどの方は現代美術が
好きで憧れて入っているからです。
この科では教授から何かレクチャーを
受けるということはほとんど無いに等しい
です。
特に技術的な部分においては全く教えて
もらったりはしません。
そもそも絵を描かない人が先生をやって
いたりする場合も珍しくないです。
教授たちがやってくるのはほとんど3ヶ月に
1回くらいですね。
その時に講評会があるのですが、
5分くらいのコメントをもらってそれで
おしまいです。
課題はあるのですが3ヶ月に1度くらい
のペースで、
それが終わるとまた3ヶ月後まで教授の
顔を見ないなんてことはザラにあります。
美大でやること、授業のルーチンというのは
そんな感じですね。
美大の解説と感想②美大に行けば絵が上手くなるの?
次に②の美大に行けば絵が上手くなるの?
という部分ですね。
結論から言うと美大に行くだけでは
絵は上手くなりません。
先ほども言ったように実技面での指導は
ほとんどないですし、
先生もほとんどいないです。
逆にほとんどの人は絵を描かなくなるので
下手になることがほとんどです。
僕はいつも絵を描いていたので上達しました
が、絵を描かなくても正直卒業できて
しまうので描かない人もいるんですね。
唯一ありがたかったのはアトリエが
使えたことでしょうか。
家で絵を描くのは少し狭かったりと問題が
あったので。
他の学生は絵を描かないのでアトリエに
いませんし、
実際に絵を描く学生と切磋琢磨したり
今後のことについて相談しあったりできた
のは良かったかもしれません。
結論から言うと上手くなるやつは美大に行く
行かないに関わらず上手くなると言うことです。
授業で上手くなると言うことはないかなと
思います。(少なくとも僕が行った美大
ではということです)
美大の解説と感想③美大に行けば就職できるの?
次に③の美大に行けば就職できるの?
という部分ですね。
これは就職しようと思えばできます。
というくらいの感じですね。
そもそも就職するのであれば、
もっと学費が安くて学びも多い専門学校
に行けばいいと思うのでかなり費用対効果は
悪いですが・・・。
僕が通った多摩美術大学は4年で800万
くらいかかりましたからね。
そんな大金の価値があの大学にあったかと
聞かれたら正直「ある!」とは言えません。
専門学校では実技を学べますし学費も
安いですから。
ただし大手の美大だと就職の際に
「美大枠」というのがあるとよく言われて
いますね。
つまり一定人数は企業が美大の生徒のために
枠を用意しているというような話です。
なので一定の割合で就活が有利に
進むこともあるかもしれませんね。
まとめ
さて、今回は美術大学は
何をするところなのか?ということに
ついてお話ししてみました。
まとめると、
①美大では実技指導はなかった。
②上手くなるには自分で頑張るしかない。
③就職するのであれば専門学校で十分
という感じですね。
独学だから自信がないという方は
これを見てちょっと自信を持って欲しいです。
結局美大に行っても独学と変わりませんから
ね。
むしろ描かない人が多いです。
では今日はここまで。
今日も元気に頑張っていきましょう!
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