こんにちは!岡部です。
今回は
「キャンバスの下地材はジェッソで
万事解決です」
というテーマでお話ししていきます。
僕は普段キャンバスの下地にはジェッソを
使っていて、
ほぼこれだけしか下地材は使っていません。
基本的にはアクリル画メインなのですが
中には油絵の具で絵を描く場合の下地材は
どうすれば良いのか?という質問もいただき
ます。
確かに油絵の具で絵を描く時って
アクリル絵の具とは全く違う部分がありますし
結構考えないといけない部分もあったり
しますよね。
特に油絵の具は扱いをテキトーにすると
変色やひび割れなどが起こりやすいです。
なので余計考えてしまうんですね。
今回はこうした部分を踏まえて油絵の具を
使うときの下地の作り方などについて
お話しをしていこうと思います。
この話を聞くことで
絵を描くときのキャンバスの下地作りについて
さらに詳しくなれると思うので、
是非参考にしてみてくださいね!
では早速始めていきましょう!
目次
油絵の具の下地はジェッソでOK
で、結論から言ってしまうと
油絵の具の下地材はアクリル系の下地材である
ジェッソでOKです。
アクリル画を描くときもジェッソが使えますが、
油絵を描く際もジェッソで全然良いって
ことですね。
またジェッソで下地を作って描いていく
メリットというのもあります。
それが、
①表面の調整が容易
②すぐに描ける
③色味の調整も楽
この3点ですね。
これだけだと説明不足なので
少し解説を加えていこうと思います。
①表面の調整が容易
ジェッソで下地を作る際のメリットの
1つが表面の調整がしやすいという部分です。
油絵のキャンバスを作る際は、
もちろん油絵の具で下地を作ることも
できます。
下地用の油絵の具なども売っているので
そうした材料を使う感じです。
しかしこれらの下地材は完全に乾くのを
待ってから表面を削ったりする作業が
しにくいです。
表面が油絵の具になるのでジェッソで
下地を作った際よりも硬くて、
ヤスリなどで削りにくかったりするんですね。
なので基本的にはジェッソの方が表面を
削ったりして調整がしやすいです。
昔の画家も白亜地などと呼ばれる
ジェッソに近い下地材が使われたりも
していました。
ジェッソ自体はアクリル樹脂の下地材なので
最近のものですが、
油絵の具を乗せる際にも相性が良いですよ。
②すぐに描ける
油絵のキャンバスの下地をジェッソで作る
メリットの1つが、
すぐに描けるという部分です。
油絵のキャンバスはもちろん油絵の具で
下地を作っても構わないのですが、
その場合どうしても乾燥するまでに時間が
かかり待たないといけません。
油絵の具は油分が酸素と化合して固まるので
時間がかかってしまうのは仕方ありません。
しかし、ジェッソはアクリル系の下地材なので
すぐに乾燥して描くことが出来ます。
さらにドライヤーなどを使って乾燥させれば
かなり早い段階で描くこともできてしまいます。
鉛筆で下絵のデッサンを描いたりするのも
ジェッソだと非常に楽ですし、
サクッとキャンバスを用意して描きたい人は
ジェッソを使ってみるのがお勧めですね。
③色味の調整も楽
ジェッソの下地は色味の調整もかなり楽に
行えます。
というのもジェッソに好みの色の
アクリル絵の具を混ぜて塗れば良いだけ
ですからね。
僕だと青空の風景を描くときは青系のアクリル
絵の具を混ぜて塗ったりします。
アクリル絵の具も普段使っているものを
そのまま混ぜれば良いだけなので、
非常に楽です。
また、別の方法としては
一度ジェッソで白い下地を作っておいてから
その上に薄く解いたアクリル絵の具を
かけてあげるような方法でも下地は作れます。
例えば下地の上に鉛筆で線などを描いて
それを消さずに着色する際なんかには
使える技法ですね。
昔の画家も使っていた方法です。
木炭なんかの水で消えやすい画材で描く際は
一度フィキサチーフなどで粉を定着させて
から、
薄く解いた絵の具を描けると線が消さずに
着色下地を簡単に作れます。
油絵を描く際にも便利な方法なので
是非試してみてください。
どのジェッソを選べば良いのか?
ここまでで油絵を描く場合でもアクリル系
下地材のジェッソが使えますよ、という
話をしてきました。
①表面の調整が容易
②すぐに描ける
③色味の調整も楽
このようなメリットがあるんですね。
ただ中にはジェッソといってもどのジェッソ
を買えば良いのかわからないという方も
いると思います。
たしかに画材は色々な会社が出して
いますからね。
なので、ここでは僕が実際に使っていて
おすすめのジェッソを2つ紹介しようと
思います。
オススメのジェッソ①ホルベインジェッソ
1つ目がホルベインのジェッソですね。
色々なジェッソを使ってきましたが
一番愛用しているのがこちらです。
乾燥速度や削りやすさ、塗りやすさなど
色々な部分でバランスが良いですね。
このホルベインのジェッソは特徴として
粒子の細かさを選べる点が挙げられます。
S、M、L、LLというような感じです。
Sはかなり粒子が細かくさらっとしていて
下地のテクスチャが出にくいので、
平滑にしやすいです。
表面の絵肌を荒くして描きたい人は
逆に粒子の大きいジェッソを使って
描いてみても面白いかもしれません。
ちなみに詰め替え用とボトルタイプのものが
売られていますが、
僕は詰め替えタイプの容器の方がそのまま
パレットにすぐ出せるので使いやすいと
思います。
オススメのジェッソ②リキテックスベーシックジェッソ
2つ目がリキテックスベーシックジェッソ
ですね。
名前の通りリキテックスが作っているもの
ジェッソです。
このジェッソは先ほどのホルベインの
ジェッソよりも軽くい感じで削りやすい
印象があります。
あと刷毛で塗った時に
刷毛の凹凸等も残りにくいのでヤスリで
削る時はこちらの方が作業がしやすいかも
しれません。
といっても特別大きな差があるという
訳でもないので、
購入しやすい方を選べば全く問題ないと
思います。
まだ使ったことがない人は
どちらも試しに買ってみて使い比べてみる
のも良いと思います。
まとめ
さて、今回は
キャンバスの下地材はジェッソで万事解決です
ということで、
油絵でもジェッソは使えるという話を
してきました。
油絵の下地は油絵の具でやらないといけない
と思っている方もいますが、
そんなことはありません。
アクリル系下地のジェッソであれば
メリットもたくさんあるので是非使って
みて欲しいな、と思います。
下絵の転写やキャンバスに直接下絵を
デッサンする時にもかなりやりやすくなるので
オススメですよ。
では今回はここまで。
今日も元気に頑張っていきましょう!
ではでは!
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