皆さんは漫画や映画などは好きでしょうか?
僕は結構色々な映画や漫画などを観ています。
今回の記事で紹介する「ポップアート」と呼ばれる芸術のジャンルは、それまで絵画の中で扱われることのなかった、大衆的な娯楽を扱ったものなんです。
テレビで流れる広告だったり漫画など、そういった物を芸術の中で扱ったという事ですね。
もしポップアートについて知りたいという方は、分かりやすく説明しているので是非この記事を読んでみて下さい!
ポップアートとは?どんな特徴がある?
ポップアートは1960~70年代にイギリスとアメリカで主流になった芸術運動です。
大衆的な文化からイメージを借用し、人々から受け入れられやすくなったためポピュラーな芸術として成功しました。
ハリウッド映画や広告、グラフィックデザイン、漫画、テレビ番組などありとあらゆる身近なイメージを絵画の中で使っていったんですね。
元々こうした活動を始めたのはジャスパージョーンズやロバート・ラウシェンバーグだと言われています。
この時代は抽象主義が隆盛を極めていたのですが、そうした美術を拒絶したポップアーティストは、ハードなエッジとフラットな色面で絵画を作っていったんですね。
またそうした作品は皮肉に満ちた内容も内包していました。
資本経済のなかで物が大量消費されていく様を、個性のないありきたりな広告のイメージを描くことで暗示していたんです。
そして、このポップアートは現代美術の中でも、トップレベルに商業的成功をおさめたといっても過言ではありません。
では実際にどんな画家や作品があったのかを実際に見ていきましょう!
ジャスパー・ジョーンズ
ジャスパー・ジョーンズ(1930年5月15日 – )
ー年表ー
1954年:トレードマークともいえる旗の絵を初めて描く
1955年:標的と数字が主要なテーマになる
1959年:代表作「出足の遅れ」を描く
1974年:平行線を利用した抽象作品を描く
1985年:「四季」と呼ばれる版画のシリーズを制作
2006年:8000万ドルで「出足の遅れ」が落札される
ジャスパー・ジョーンズは1950年代後半に、日常に中でありふれたものを用いて抽象絵画を作り出すことに挑みました。
この挑戦はアメリカの美術大きな影響を与えることになります。
彼の大きな転換点は「旗」と呼ばれるシリーズでした。
星条旗をフラットに油絵で描き上げたこうした作品は、ポップアートの地盤になったと言っても過言ではありません。
晩年になっても新たな作品を描き続けるアーティストです。
ロイ・リキテンスタイン
ロイ・リキテンスタイン(1923年10月27日 – 1997年9月29日)
ー年表ー
1923年:ニューヨークで誕生
1949年:オハイオ州立大学で美術学修士学号を取得する
1963~65年:戦争や恋愛がテーマの漫画をベースに絵画を制作
1966年:アメリカ人として初めてテート・ギャラリーに出品
1970年代:真鍮製の彫刻を作り始める
1995年:ロサンゼルスカウンティ美術館で巡回展を開始する
1997年:死去
ロイ・リキテンスタインの誰が見ても彼の物だと分かるほど明快です。
コミックや商業広告を、はっきりした輪郭線と色面、マンガのドットで描き上げた作品はポップアートの代名詞と言っても良いでしょう。
彼は1960年代に、自らの子供に「パパはこんなに上手く絵が描けない」とマンガを指さして言われたことから、ポップアートに取り組み始めたらしいです(笑)。
歴史に残るような美術作品も意外とこういった動機や理由で作られることもあるんですね。
アンディ・ウォーホル
アンディ・ウォーホル(1928年8月6日 – 1987年2月22日)
ー年表ー
1928年:ペンシルベニア州で誕生
1941年:商業アーティストとして働き始める
1961年:「200個のキャンベルスープ缶」を制作
1963年:スタジオ「ファクトリー」を開設
1964年:「アメリカン・スーパーマーケット」展に出品する
1966年:「チェルシー・ガールズ」を監督
1968年:銃撃され重傷を負う
1973年:インタビュー誌を刊行
1987年:死去
アンディー・ウォーホールは1950年代に商業アーティストとして数々の賞を受賞していました。
そうした経歴の後にポップアートの旗手となり、作品を作っていく事になります。
彼の作品は有名人やマスメディア、大衆文化が生み出した商品などを主に扱いシルクスクリーンを用いて大量に制作されました。
彼の活躍はアートシーンのみにとどまらず、映画監督や物書き、ファッションデザイナーなど数多くの分野で功績を残すことになります。
まとめ
今回の記事ではポップアートについて、その特徴と有名なアーティストについての解説をしてみました。
20世紀の中頃に流行した芸術の分野ですが、日本では最近になってポップアートが流行り始めてきた感じがします。
村上隆さんなどは日本のポップカルチャーを現代の美術に組み込んで活躍されている代表的なアーティストですね。
ではでは今回はこの辺で!
また別の記事でお会いしましょう!
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