こんにちは!岡部です。
今回は、
「アクリル画にツヤを出したりツヤ消しに
する時に使える画材を紹介!」
というテーマでお話ししていこうと思います。
アクリル画は描いてそのままだとほとんど
ツヤのない絵の具です。
といってもツヤ消しってほどツヤが無い
訳でもありません。
こうした部分は描く側、つまり作者が
作品の一部としてコントロールしてあげる
必要があります。
絵画はあくまで物体としての作品で、
デジタル画とは違います。
物質としてツヤがあるのか、ないのか、
という部分で大分イメージも変わってきます。
実際僕もツヤをコントロールするために
色々なワニスを使ってきました。
そんな中でお勧めできるものも色々
見つかっているので今回はそこを紹介
してみようと思います!
で、結論として品質や種類の豊富さを
求めるのであれば1番良いのが、
「リキテックスプライムUVバーニッシュ」
という製品になります。
おそらく僕が実際使ってきた中でトップの
品質を誇るワニスだと思います。
他の製品では得られないメリット等が
いくつかあるんですね。
ここを具体的に解説していこうかなと思います。
目次
【アクリル画の艶出し・つや消し】UVカット効果を期待できる
![](https://acrylicrab.com/wp-content/uploads/2020/02/gloss-uv.jpg)
製品の名称にもUVという風に書いてありますが
このワニスは紫外線などをカットできる
効果があります。
これは結構珍しい機能なのかなと思います。
他のワニスを使っていてUVカットできる
と書いてある製品はそこまで
見かけないからです。
もともとアクリル絵の具は油絵の具などと
比べて非常に外気や日光に強いですが、
さらに紫外線などをカットできるという
ことですね。
野外で展示するということはほとんどない
とは思いますが、
室内に入ってくる日光にも対策をしたい
という方は良いかもしれないですね。
【アクリル画の艶出し・つや消し】ツヤの種類が細かい
![](https://acrylicrab.com/wp-content/uploads/2020/02/31b8559900c7a2bc463239df1de4348f.png)
ツヤの種類が細かく用意されているというのも
メリットの1つですね。
・グロスバーニッシュ(ツヤあり)
・サテンバーニッシュ(半ツヤ)
・マットバーニッシュ(ツヤ消し)
というような感じです。
僕はこれらのワニスをさらに混ぜたりして
ちょうど良いツヤを探して塗ったりすることも
あります。
そうすることで、
さらに自分のイメージに近いツヤを与える
ことも出来ますからね。
例えばツヤありだけだとちょっとツヤが
強すぎるから、
サテンバーニッシュ(半ツヤ)を混ぜて
少しだけ弱めよう・・・みたいなことです。
こうした調整をできるのも複数のツヤが
用意されているメリットです。
【アクリル画の艶出し・つや消し】専用リムーバーがある
![](https://acrylicrab.com/wp-content/uploads/2020/02/31hmNrkBxjL.jpg)
さらにこの
リキテックスプライムUVバーニッシュには
専用のリムーバーが存在します。
リムーバーというのは
剥がすための溶液のことですね。
つまりリムーバーがあることによって
ニスの層だけあとから除去することが
出来るということなんですね。
実はこれって珍しくて他の会社のワニスだと
こうしたことってなかなか出来ないことが
多いです。
もしニス層を剥がそうとしたら描画層まで
剥がれることになってしまいます。
例えば後からニスを掛け直す時に
一度ニス層だけ剥がしたいという場合は
こうしたリムーバーが使えるんですね。
色々試してみたいという人にもオススメの
画材です。
【アクリル画の艶出し・つや消し】種類がたくさんあると選びにくい?
![](https://acrylicrab.com/wp-content/uploads/2020/02/44c23b6b15d70994d766716b66bcaf1c.jpeg)
といってもまだ初心者で自分がどういうニスを
選んで良いかわからないという人もいるかと
思います。
そういう人にとってはいくつも種類が
あると選びにくいかもしれません。
そういう方にはホルベインの
「クリスタルバーニッシュ」というワニスを
オススメします。
このクリスタルバーニッシュは
リキテックスのUVバーニッシュのように
多機能ではありませんが、
非常に塗りやすくあれこれ選ぶ必要も無い
ので非常にオススメです。
特に塗りやすさという意味では
リキテックスのUVバーニッシュより
はるかに使いやすいと思います。
溶液が濃くないので割とさらっと塗れる
んですね。
刷毛の扱いに慣れていない人でも
比較的塗りやすいと思いです。
ツヤ自体は「そこそこツヤが出る」くらいの
感じですね。
【アクリル画の艶出し・つや消し】ニスの試し方
![](https://acrylicrab.com/wp-content/uploads/2020/01/watercolour-4117017_1280.png)
ここまででオススメのワニスを紹介して
初心者用に使いやすい製品も挙げてみました。
ここからはさらに内容を掘り下げて
ワニスなどを買った時に、
試していく方法というものも紹介して
みようと思います。
https://youtu.be/Oesx2xcyTDo”]
というのも買ってきた製品をいきなり
時間をかけて描いた絵に使うのは結構
勇気が要りますからね。
出来るだけ試してから使った方がいいです。
・どんな風にツヤが出るのか?
・どのくらいの濃度なのか?
これらの項目は実験的に小さいキャンバスを
使って知っておくようにするという感じです。
では具体的にどうやって試すのか
お話ししていこうと思います。
【アクリル画の艶出し・つや消し】小さいキャンバスを白と黒で分ける
![](https://acrylicrab.com/wp-content/uploads/2020/02/800-2.jpeg)
小さいキャンバスをまず用意しましょう。
0号とかSMサイズで十分です。
大きいキャンバスで試すとワニスが無くなって
しまいますからね。
で、キャンバスを用意したらキャンバスを
白と黒で塗り分けます。
すでに張ってあるキャンバスで
白色の場合は黒だけでも良いです。
そしたら小皿などにニスを出していきます。
それをハケなどで塗っていきます。
ハケはデザイン用のものがオススメです。
日本画用とかだと値段が何倍もします
からね。
そしたら実際にハケにとって
塗っていきましょう。
塗るのはキャンバスの半分の面積で
大丈夫です。
すでに塗ってある白と黒の色の見え方が
どのくらい変わるのか、
知ることができます。
ニスを塗った部分とん塗ってない部分の
色の違いを見る感じです。
もし濃くて塗りにくい場合は
薄めて塗りましょう。
ここで濃さを知っておくのが大事ですね。
使ったハケは必ず洗っておきましょう。
【アクリル画の艶出し・つや消し】キャンバスは使い捨て?
![](https://acrylicrab.com/wp-content/uploads/2020/02/71IJbFh3Y9L._AC_SL1500_.jpg)
こうした実験をするときはキャンバスが
使い捨てなのか心配する人もいます。
しかし使っているのはアクリル絵の具なので
下地材を塗り重ねたりすれば、
また使うことができるので安心してください。
下地材にはジェッソを使うことをオススメ
します。
アクリル系の下地材でアクリル絵の具とも
相性がいいです。
実際僕は実験用のキャンバスは何度も
下地材で塗りつぶしたりして再利用したり
します。
どんどん色々実験して、
絵の具の勉強をしてみましょう。
まとめ
さて今回は、
アクリル画にツヤを出したりツヤ消しに
する時に使える画材を紹介してみました。
リキテックスかホルベインのワニスを
使えば間違いないと思います。
では今回はここまで。
今日も元気に頑張っていきましょう!
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