僕は最近、描いた作品を人に見てもらうためにSNSやブログなどを利用することが多くなりました。
しかしどうも難しい操作や覚えなくてはいけないことも多く、長時間PCの前に座りっぱなしになりがちです。
長時間画面を観たりしたりしているせいか、眼科でも視力が落ちていると言われたり・・・(笑)。
1時間おきに遠くを見るように言われたので試してみようと思います。。
さてさて、今回の記事ではロマン主義の画家ドラクロワについて、代表作でもある「民衆を導く自由の女神」などと共に解説していこうと思います!
とっても有名な画家なので興味のある方は是非読んでみて下さいね!
ドラクロワのプロフィール
生没年・・・1798年4月26日ー1863年8月13日
活躍した場所・・・フランスのパリ
作風・時代・・・ロマン主義
功績・・・レジオン・ドヌール勲章
師匠・・・新古典主義のピエール・ナルシス・ゲラン
病気・・・咽頭炎で死去
ドラクロワってどんな画家だったの?
ドラクロワはパリの近郊で1798年に誕生しました。
彼の父親であるシャルルは、総裁政府で外交官を務めていました。
中堅クラスの役員として政府で働いていた家庭という事もあり、比較的裕福な家庭で育ったと言えるでしょう。
ドラクロアは第四子の遅い子供として生まれたので、その頃すでに父シャルルは57歳でした。
また、シャルルはドラクロアが7歳の頃に亡くなります。
しかしながら、ドラクロワの実際の父親はシャルルではないとも言われています。
実の父親として推測されているのは有力な政治家であったタレーランという人物です。
タレーランはナポレオンの時代やルイ18世の頃に外務大臣を務めていたんですね。
シャルルとタレーランには交流があったようで、タレーランの跡を継ぎオランダに赴任したのはシャルルで、なおかつシャルルに家にタレーランは出入りもしていたようです。
ドラクロワの絵は政府によって多く買い取られていますが、それはタレーランという大物人物がバックにいたからではないかとも言われているそうですよ。
ドラクロワの賛否両論を読んだロマン主義絵画!
ロマン主義絵画は、実在する出来事や事件を作品のテーマとして描くことが多くありました。
それ以前の絵画では、実際に起きたことを取り上げたとしても遥か昔の出来事だったんです。
その点ロマン主義ではリアルタイムで起こる現代の事件などを題材にしたということです。
そうした流れをいち早く作ったのがジェリコー(1791年9月26日 – 1824年1月26日)という画家の描いた「メデューズ号の筏」という作品でした。
この絵は1816年に起きた、フランスのフリゲート艦メデューズ号が西アフリカの沖合で難破して多くの死傷者を出した事件を題材に描かれています。
飢えにより人を食べていたという漂流の様子を、リアルで緊張感のある描写で描いた作品になっています。
こうしたジェリコーの絵画に影響されてドラクロワは「キオス島の虐殺」という作品を描きました。
この絵はギリシア独立戦争をテーマにしています。
これは美術作品としては当時、誰も手を出さないタブーを犯すようなものでした。
なぜなら、美術として扱うには非常に血なまぐさく生々しいものだったからです。
こうした彼らの作風は、正統派のサロンからは強い非難を受けることになります。
「キオス島の虐殺」は絵画の虐殺などと言われてしまったくらいです。
ドラクロワ代表作「民衆を導く自由の女神」とはどんな作品?
この絵はドラクロワの代表作として非常に有名な絵です。
歴史の教科書などにも必ずと言っていいほど出てきますね。
敵に倒された人たちが多くいる中で、ひたすら立ち向かい突き進む民衆達が描かれています。
先頭には胸をはだけ右腕を付き上げている女性が描かれていますね。
この女性は、実際の人間ではなく「自由」というものを擬人化させて描いたものなんです。
女神の頭を見ると、フリュギア帽という自由の女神を象徴するアイテムも描かれています。
また、旗には三色の色が塗られていますが、これは「自由」、「平等」、「博愛」を表しています。
ドラクロワはこの自由を求めて起こされた革命「七月革命」には参加してはいませんが、気持ちは参加していたのでしょう。
絵の中には自由を求め、抑圧に屈することなく武器を持って戦え!というメッセージが込められています。
「民衆を導く自由の女神」はロマン主義を代表する作品で、新古典主義などの保守的な画家達からは非難されることもありました。
しかしながら制作のプロセスは古典的であるように思えます。
ドラクロワは一枚の絵を描くためにモデルを使い、何枚もデッサンを重ね念密に絵画を作り上げていったからです。
まとめ
今回の記事ではドラクロワというロマン主義の巨匠を解説してみました。
彼の描いた「民衆を導く自由の女神」は歴史の教科書に必ずと言っていいほどでてくるので見たことのある人も多いかもしれませんね。
ではでは今回はこの辺で!
また別の記事でお会いしましょう!
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