今日は絵を販売したい人がどのように値段を
決めるべきかということについて解説して
いこうと思います。
これはかなり大事な部分ですね。
実際に絵を販売したいけどどんな風に
決めれば良いのかわからないという方は
是非今日の話を聞いて参考にして欲しいです。
まず最初に日本におけるこれまでの絵の値段
の付け方と海外の絵の値段の付け方は
異なるようです。
というのも日本の絵の値段の付け方というのは
基本的に号単位で決まります。
例えば1号が3万円だとすると
4号は12万円ほど
6号は18万円ほど。
おおよそこのように決めることが
一般的です。
キャンバスの号数サイズを基準に金額を
決定するということです。
海外だとこのような決め方では
ないらしいです。
まぁ当然絵によっても使っている時間や
材料も異なると思うので号数で決めるという
のもおかしな話なのかもしれません。
これは完全に販売側の目線に立って決められた
ルールだと言えるでしょう。
販売する側からしたらその画家さんが
1号あたりいくらなのかを知っていれば
どの絵でもすぐに値段をお客さんに言えます
からね。
しかし今の時代は販売の形態も多様化して
1号あたりで決めるという必要も無くなって
きています。
つまり画商さん(絵を代わりに販売する代理人)
が絵を販売するのでなく、集客から販売までを
絵描き本人が行えるようになってきている
ということなんです。
なぜ変わったかというと今の時代は
SNS、ホームページ、youtubeなど
様々なメディアを個人で使いファンを増やし
販売を行えるようになったからです。
今までのように1号いくらという決め方
でなくても良いのです。
といってもじゃあどう決めれば良いんだよ?
という声が聞こえてきそうなのでそこについて
お話してみようと思います。
まず金額を決める際には実際に仕事のように
それに使った時間などの要素を考慮して
決めれば良いと思います。
ざっくり考えると、
①時間
②経費
③LTV
この3つのことを考えて決めると良いでしょう。
といってもこのままだと何のことか
わからないと思うので1つずつ解説して
いきます。
絵を販売したい人の値段を付け方①時間
まずは時間ですね。
これはその作品を制作するのに使った
時間で値段を決定するということです。
これは時給や日給という視点で考えると
わかりやすいかもしれません。
例えば制作するのに20時間かかったとして
時給5000円くらいに設定すると
10万円になりますよね。
単純な計算ですがこうした目線で値段を
決めることというのもできるわけです。
絵によって完成するまでの時間というのも
変わると思います。
めっちゃ描き込まないと完成しない絵と
平面的な部分が多い絵だと完成までの
時間が変わるのは当然ですね。
同じ号数だとしても結構絵によって変わる
部分なので、号数で値段を決めるのでなく
描くのに使った時間で絵を決めるというのも
1つの手段です。
絵を販売したい人の値段を付け方②経費
2つ目が経費で値段を決めるという考え方
ですね。
経費というのは絵の具代やキャンバス代など
の材料費から、絵を描くために使った取材費用
なども当てはまるでしょう。
アトリエを賃貸で借りている場合は
こうした部分も費用になるかもしれません。
つまりこの絵はこのぐらい材料費がかかったから
このくらいの値段にしないと
利益が残らないなぁ、みたいな考え方です。
普通のビジネスで考えたら当たり前の考え方
ですよね。
1つの製品を作るのに使った費用より
安い値段にしてしまったら全く利益が
残らないですからね。
絵によっては高い絵の具をふんだんに使って
描いているかもしれませんし単純に号数計算
ではできない値段の決め方になります。
絵を販売したい人の値段を付け方③LTV
LTVというのは「Life Time Value」の略です。
日本語だと顧客生涯価値という風に訳されて
使われる単語です。
これが何なのかというと、
1人のお客さんが長くお付き合いする場合
どのくらいのお買い物をしてくれるかという
ことですね。
例えば1000円の商品を1個買って
終わりなのか、
そのあとに1万円の商品も買ってくれるのか
という視点です。
これは販売をする際の導線(流れ)を
考える上でも重要です。
例えば初めてあなたから商品を買う場合、
いきなり高額なものを買うのでなく安価なもの
から購入する可能性の方が高いです。
いきなり高額のものを買うのはリスクが
高いからですね。
なのでまずは低単価の商品も用意する、
というのが一般的なビジネスでも大事だと
されるのです。
まず安い商品を買ってもらって
満足してもらえたら次にもっと高いお買い物も
してもらえるということです。
絵を販売する際も高い単価のものだけでなく
安くて手に取りやすい商品も置いておくと
販売の流れが作りやすくなります。
1つ1つの商品だけで値段を考えるのでなく
全体の構成も考える、ということが大事
なのです。
まとめ
さて今回は絵を販売したい人はどのように
値段を付けるべき?というテーマでお話
してみました。
最後にまとめると絵の値段をつける際は
①時間(時給や日給換算で考えてみる)
②経費(使った材料費などで考える)
③LTV(顧客生涯単価で考える)
このような要素で考えてつけることも
できるということですね。
といっても絵の値段は単純な材料費や
時間的コストだけで決められるようなものでも
ないのであくまで参考程度にすると良いです。
100万円で販売しようが1000万円で
販売しようがあなたの自由です。
自分で金額設定する場合は誰かに命令されて
決めるということでもないので自由ですよ。
では今回はここまで。
今日も元気に頑張っていきましょう!
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