こんにちは!岡部です。
今回は、
「アクリル絵の具で空想世界・風景を描く
コツと考え方」
というテーマでお送りしていきます。
僕に普段連絡してきてくれる方の中には
空想的な絵を描きたいです!
という風におっしゃる人もいます。
実際には存在しないモチーフを描きたい
ということですね。
僕の場合だと結構な頻度で空想の風景などを
描いています。
高校生の時からずっと普通に物を見て描く
というよりは、実際にないものを描いていくこと
で作品を生み出したいという欲望があったので、
いまだにそうした絵を描いています。
といってもここには少しコツというか
やりやすい方法があります。
なのでそこを含めて解説します。
この話を聞くこととで空想的なモチーフを
圧倒的に描きやすくなると思うので是非
参考にしてほしいなと思います。
目次
【空想風景アクリル画を描く方法】一番大事なのは「資料」を集めること
で、結論から言うと空想物を描くのに
一番大事になるのは資料集めです。
これは自分の経験から言って間違いないです。
空想的に描く場合は実際に目の前に
あるものを描くわけではないので難易度は
上がります。
実際に質感や形、構図をロジカルに組み立てて
行かないと絵が破綻してしまうからです。
そうした時にしっかりと資料が手元に
あるかどうかでだいぶ難易度を下げる
ことができるんですね。
例えば岩ひとつを描くにもどんな質感で、
どのような形で、どのような構図で画面に
入るのか等考える必要がありますが、
そこを資料を使うことで描く前にある程度
明確にイメージしておけます。
大事なのは描く前に明確にしておくという
部分です。
多くの人は絵を描きはじめてからどうしよう
・・・みたいに考えたりしますが、
できれば描き始める前に決めておいた方が
後から迷うことなく進んでいけます。
という僕も昔は行き当たりばったりで
絵を描いていた時期はありました。
まぁやっぱり描いている途中でどうしても
上手く行かなくて悩んで手が止まってしまう
わけです。
結局手がつかなくて放置してしまう絵とかも
結構ありました。
なので出来れば少しでもイメージを
明確にしてから描き始めることを
オススメします。
そこで大事になってくるのが資料の
存在なんですね。
といっても具体的にどんな資料を集めれば
いいのか分かりづらいと思うので、
ここを解説していこうと思います。
結論から言ってしまうと資料は3つほどの
種類に分けて用意すると良いですね。
・質感
・形
・構図
この3つです。
【空想風景アクリル画を描く方法】「質感」のための資料
まずは質感のための資料です。
モチーフにはそれぞれ色々質感が存在
しますよね。
岩の質感、皮膚的な質感、金属的な質感、
など物によって全く違うわけですが、
これらは想像で描くよりも資料を用意した方が
リアルに描いていくことができます。
微妙な色味の変化や、
反射の法則など科学的な根拠も資料には
入り込んでくるので頭だけで描くよりも
断然素早く迷わずに絵を進めていける
感じです。
それらを全部頭で考えて理屈的に描いていく
ことも出来なくはないのですが、
初心者がいきなりそうしたことをやっても
上達につながらないので、
初心者ほど資料は用意した方が早く上手く
なれると思います。
もし何度もモチーフを描いて頭の中で
イメージできるくらいになれば、
その時に資料を見ないで描いてみるという
選択をしてみてもいいかもしれません。
アクリル絵の具で描く場合、
乾燥も早いのでその質感をどう言うタッチで
描くべきかなど素早くスケッチして試す
ことなどもできるので便利です。
【空想風景アクリル画を描く方法】「形」のための資料
次に形のための資料ですね。
自然物(岩や木等)だと簡単な法則を覚えておけば
割と自由に描けますが、
動物や人体、あとは工業製品などは
しっかりと形が比率レベルで決まっているので
資料を用意した方が良くなってきます。
初心者がいきなり人物を想像だけで
描いたりするのはオススメできません。
まずしっかりと資料等を用意して
リアルにかけるように意識した方がいいです。
そのうち比率を覚えていくと見ないでも
リアリティをもって描けるようになりますが、
それにはとにかく描いて覚えていくしか
ないですね。
あとは美術用の人体解剖の本なども役に
立ちます。
こうした本には大抵比率関係の数字も
乗っているのでこうした部分を頭に
叩き込んでおくのも1つの手ですね。
【空想風景アクリル画を描く方法】「構図」の資料
次に構図の資料ですね。
構図の資料は絵を描いていく際に一番
用意しておいいた方がいいものかもしれ
ません。
何をどのくらいの大きさでどれくらいの
明度で配置するのかなどの構成についてです。
構図は何ミリ何センチとか言う単位で
変わるだけで絵の印象や構図の意味も
変わってくるので、
行き当たりばったりでやると後悔する部分
でもあります。
特にその絵で描きたい部分についてはしっかり
決めておいた方が、
後々迷いが出ないのでしっかり考えておいた
方がいいです。
構図の資料は一番簡単なのは
自分でクロッキー帳などにキャンバスの
比率と同じ枠を引いて、
そこに配置関係を決めていく方法です。
僕も美大受験時代はその方法でずっと
構図を考えていました。
ただ最近だとphotoshopを使って
写真を配置したり合成したりして下絵を
考えることがほとんどです。
ノートパソコン一つあれば何とでもできる
ので非常に便利です。
【空想風景アクリル画を描く方法】「資料」の効率的な集め方
さて、資料が大事という話をここまで
してきましたが、
資料には写真を使う場合が多いです。
でも資料写真をどうやって集めたり探したり
すれば良いの?と思う方もいるかも
しれません。
個人的にいつも紹介している方法なのですが
著作権フリーさいとから資料写真を
見つける方法が便利だと思っています。
中でも色々な写真があるのが海外の
pixabayというサイトです。
こちらは日本語にも対応しているサイトなので
色々とキーワードを打ち込むと、
資料を探しやすいと思います。
ここで資料を見つけて質感を参考にしたり
構図を作る時に複数写真を合成したりして
考える・・・といった使い方ができます。
また、著作権フリーなので
ここで写真を見つけて見ながら描いても
問題ないです。
こうしたサイトを使わずに
普通にネット検索して画像を使うと
著作権的にグレー〜ブラックなので
気をつけてくださいね。
【空想風景アクリル画を描く方法】アイデアをスケッチする
さてここまでで
空想世界・風景を描くコツと考え方という
テーマで、
資料の重要性について話してきました。
ここからは少し掘り下げて
空想画が好きな人に色々なアイデアを出す
ための方法をお話していこうと思います。
これは構図のアイデアを出したり
質感の表現方法を考えたりと色々な
ことに応用が利くので是非試して見て
欲しいと思います。
で、まず用意すると便利なのが
ブロック水彩紙とアクリル絵の具になります。
個人的にはアイデア出しのスケッチなどは
この2つのアイテムがあると最強だと
思っています。
少しここを解説していきます。
【空想風景アクリル画を描く方法】ブロック水彩紙とアクリル絵の具
まずブロック水彩紙というのを
聞いたことがない方もいると思うので
ここを説明しようと思います。
ブロック水彩紙というのは
何十枚かの水彩紙が重なっている製品です。
四方がノリで最初からくっついていて
水を使って描いてもあまり波立たないのが
特徴です。
普通の水彩紙だと水張り等しないと
グワグワによれてしまって描きづらいですよね。
ブロック水彩紙だとこうしたストレスが
ほとんどないのでかなりオススメです。
これをアクリル絵の具を使ったスケッチに
使っていくと非常に早いスピードで
アイデアを出していけます。
アクリルは水彩紙に水で溶いてかける上に
水彩絵の具と違い不透明に重ねることも
簡単にできるので、
描き重ねて修正もできてスケッチに向いて
いるんです。
僕の場合この方法で何枚もスケッチ絵を描いて
それを元にしてキャンバスに描く絵を
決めていくこともあります。
非常に手軽にできる描き方なので
かなりオススメです。
【空想風景アクリル画を描く方法】スケッチのアイデアが出ない時
ここまででブロック水彩紙を使って
どんどんスケッチを進めていく方法を
お伝えしました。
水彩的に水を使っても描いても紙がよれないし、
何度でも修正ができるのでオススメの方法
です。
しかし、こうした話をすると
「そんなに素早く沢山の案が出ないです」
と言われることがあります。
たしかに案がないとスケッチも出来ない
ですよね。
そうした場合は「模写スケッチ」という方法を
オススメします。
つまり巨匠の絵などを素早く紹介した
方法でスケッチするやり方です。
これは模写とかとは違って
絵の簡単な明暗などの構成をスケッチ
するだけで良いです。
細部を参考にするわけではないから
です。
大まかな明暗の配置感などをスケッチ
することで、
モチーフだけを別のものに置き換えて
自分の絵の参考にしたりすることが
できます。
画面にどれくらいの大きさで明暗を
配置しているのかとかそうした簡単な
部分だけを参考にするためにスケッチ
します。
これだけでもかなり構成の勉強になったりします。
是非試して見てください。
まとめ
さて、今回は
「空想世界・風景をアクリル絵の具で
描くコツと考え方」というテーマから
掘り下げて、
アクリル絵の具でアイデアをスケッチする方法
と言う部分についてもお話ししてきました。
実際ぼくも取り組んで便利だった方法なので
是非チャレンジしてもらえればと思います。
では今回はここまで。
今日も元気に頑張っていきましょう。
ではでは。
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