今回は
「作品のテーマの考え方とは?
描くべきものを見つける方法」
というテーマでお話ししていこうかなと
思います。
つまり
作品を作っていく上でどんなモチーフを
どんな風に描いていくか?
という部分のお話しですね。
実際に絵を描き始めるとやっぱり
「自分の作風」という部分については
考えていくものだと思います。
しかし考えても考えても答えが見つからない、
悩みが尽きないという人もいると思います。
自分も10年以上絵を描いてきて本当に
悩んできたりもしていますし、
どうやって考えればいいのかという部分も
考えてきました。
なので今回はこの部分を自分の経験も
踏まえてお話ししていこうと思います。
この話を聞くことで自分の作風に対する
考え方もまとまると思いますし、
何をしていくべきかを考えるきっかけにも
なると思うので是非聞いてみてください。
では早速始めていきましょう!
目次
【絵のテーマの考え方】絵以外にも目を向けてみる
![](https://acrylicrab.com/wp-content/uploads/2020/04/IMG_2230.png)
まず結論から言ってしまうと
「作風を考えるときは最初は絵を描くこと
以外に目を向けるべき」です。
絵以外にものというのは
漫画でも良いし、映画でも良いし、旅行とか
でも良いし本当になんでも良いです。
絵だけ描いているとなかなか自分の作風という
部分に突破口が見つけられなかったりします。
ここには明確な理由や根拠もあるので、
解説していこうと思います。
絵以外からテーマや作風が見つかる理由①
モチーフの発想が広がらない
![](https://acrylicrab.com/wp-content/uploads/2020/04/o8c3890c8340c80da56dc3e869e761744_11330103_200422_0034.jpg)
基本的に絵というのはモチーフが存在します。
そうですよね?
人物だったり、静物だったり、動物だったりと
色々なものがあります。
で、こうした時に絵だけをみていると
絵に描かれるものって大体同じものが
多いのであまり発想が広がりません。
さっきの人物、静物、動物とかって
よく扱われるモチーフだし目新しくは
ないですよね。
別に目新しくなくても良いんですけど、
どうせだったら自分特有のモチーフというもの
を見つけられると良いですよね。
なので他のジャンルの作品などにも目を
広げていくと発想の源になったりします。
旅行に行って見たものを参考にしても良いし、
映画を見て面白いと思った部分を参考にしても
良いと思います。
とにかくモチーフに対する着想を広げる
きっかけはたくさん持っておいた方が
良いですね。
絵以外からテーマや作風が見つかる理由
②技法の発想が広がらない
![](https://acrylicrab.com/wp-content/uploads/2020/04/89f185c8536e3d421009d05025225dac.png)
技法や描き方の部分でも、
他のジャンルの表現に目を向けるというのは
大事なことです。
例えば普通に油絵を描くだけでは
あなたが描いているモチーフは最大限に
表現出来ないかもしれません。
もしかしたらもっと別の表現方法があるかも
しれないですよね。
映像的な表現(ピンボケなど)を用いても
良いかもしれませんし、
漫画的な表現でも良いかもしれません。
これらは必ずしも伝統的な絵画の表現を
踏襲しないといけないわけじゃないですからね。
そういう意味で、
もっと別のものを見てみるのもかなり
役立ちます。
絵画というジャンルだけ見ると考えが
凝り固まってしまいますからね。
そもそも絵の具と筆だけでなく
もっと別のもので描いても良いわけです。
絵以外からテーマや作風が見つかる理由③
自分の思想や考え方を広げる
![](https://acrylicrab.com/wp-content/uploads/2020/04/IMG_2623-scaled.jpeg)
モチーフや描き方を決める上で大事なのは
それを決める「思想や考え方」です。
何かモチーフを選んだらそこには思想が
あるものだし、
描き方を考えていく場合も同様です。
そうした部分が作られるのは、
それまでの経験、体験だったりします。
例えばもし犬ばかりモチーフで描いている
画家さんがいれば、
きっとその人は人生で犬と深い関わりが
あったのかな?とかって思いますよね。
他にも例えば西洋圏の画家だと
色味やコントラストを強く表現する傾向が
あったりします。
これっていうのは西洋が日本よりも湿気が
少なくて、
空気がカラッとしているからなんですね。
日本だと空気中の粒子が多いので
遠くの風景は霞やすく色味もグレーっぽく
なりがちです。
なので落ち着いた色味が好まれやすい
傾向にあります。
そうした経験も絵に反映されたりします。
絵のテーマや作風を見つけるためにまずやるべきことは?
![](https://acrylicrab.com/wp-content/uploads/2016/12/watercolor-1629721_1920.jpg)
といっても今作風に悩んでいる人は
まず何からやれば良いんだ?って感じですよね。
個人的には広く人の表現に触れることは
もちろんとして、
自分のセンサーに反応する「好き」な要素を
とにかく拾っていくのが大事だと思います。
僕だと小学生時代に「猿の惑星」(初代のやつ)
を観て、それが今の作風に影響を与えています。
ラストシーンで自由の女神の廃墟が現れる
シーンが衝撃的だったんですね。
僕もそうした「人類の寿命」とか
「地球スケールでみた人間のちっぽけさ」
というものに対する考え方が思想として
作風に影響を与えているんです。
僕は廃墟をよくモチーフとして選びます
からね。
宇宙とかスケールの大きなモチーフも好きで
キューブリックの「宇宙の旅」とかにも
影響を受けました。
なのでそうした思想やモチーフ、もしくは
表現方法を探すために、
自分のセンサーに引っかかるものを見つける
のが大事になるんです。
自分が気になるものがハッキリすればするほど
作風というものも後から追いついてきます。
絵のテーマや作風のアイデアを作る時の2ステップ
![](https://acrylicrab.com/wp-content/uploads/2016/12/school-571937_1920.jpg)
さて、ここまでで
作風を作り上げるためには様々な作品や
経験から3つの要素を考えていく必要が
あるという話をしてきました。
・モチーフ
・表現方法
・思想
この3つに関してですね。
ここからはこの内容を少し掘り下げて
「アイデアを作る時の2ステップ」という部分
の話もしていこうと思います。
これは絵だけでなくて、
色々な場面でアイデアを考える時に必要な
考え方になるので参考にしてほしいです。
絵のテーマや作風を見つける「放射思考」と「収束思考」
![](https://acrylicrab.com/wp-content/uploads/2016/12/people-2590655_1920.jpg)
で、そのステップというのが
「放射思考」と「収束思考」というものです。
アイデアを出すときは
①放射思考→②収束思考
という流れで行うと非常に効果的です。
この流れを自由に使えるようになることで
アイデアが湯水のように溢れていく状況を
作ることができます。
すこし解説していきますね。
絵のテーマや作風を見つける方法①「放射思考」
![](https://acrylicrab.com/wp-content/uploads/2016/12/painting-2407262_1920.jpg)
まず①の放射思考というのは、
連想ゲームのようにアイデアを広げていく
考え方です。
例えば「りんご」に関するアイデアを
出そうとした時に関連するワードをたくさん
出していきます。
りんご→赤い
りんご→甘い
りんご→丸い
みたいな感じです。
そこからさらに広げていきます。
赤い→血液
甘い→砂糖
丸い→地球
みたいな感じ。
こんな風に関連するアイデアを出していくのが
放射思考です。
とにかく使えるかどうかわからないアイデアも
一切まとめることを考えずにたくさん出して
いきます。
例えば、メルマガやブログのネタを考える時
なんかにも使えます。
「アクリル絵の具→描き方→筆」
みたいに連想していけば、
「アクリル絵の具の筆を使った描き方」
について書こうみたいに思いつくことが
できます。
「アクリル絵の具→画材屋さん→探し方」
みたいに連想すれば、
「アクリル絵の具を買う画材屋さんの探し方」
みたいにネタを作れますよね。
コツとしては使えなさそう、使えそう
とかを考えずにとにかくたくさん書き出すこと
です。
そして文章で考えずに単語で考えるということ。
文章にすると連想が出来なくなるからです。
そして思いつく単語、ワードが多い方が
上手く放射思考が出来ているという証拠でも
あります。
こうした考え方はマインドマップと
呼ばれたりしていて、
かなり有名なので気になる方は参考に
してみてください。
絵のテーマや作風を見つける方法②「収束思考」
![](https://acrylicrab.com/wp-content/uploads/2016/12/painting-3135875_1920.jpg)
次が「収束思考」です。
例えば100個くらい放射思考で連想した
としたら、
ステップ②の収束思考でようやくまとめて
いくわけです。
単語の羅列だった放射思考をまとめていく
ステップです。
さっきの例だと
「アクリル絵の具→描き方→筆」という連想で
単語を書き出したのであれば繋げて、
「アクリル絵の具の筆を使った描き方」という
アイデアにしていくことが出来ます。
これはブログの記事やメルマガのアイデア
を出す時の場合ですが、
他の時にもいくらでも使えます。
絵のモチーフを連想で考えたり
描き方を連想で考えたりとかですね。
簡単にまとめると
①とにかく単語でたくさん連想して書き出す
②単語を繋げてアイデアにまとめる
このようなステップです。
まとめ
さて今回は、
「作品のテーマの考え方とは?
描くべきものを見つける方法」
といテーマでお話ししてきました。
アイデアや考え方についてですね。
アイデアは絵を描くにも何をするにも
必要になる部分なので、
是非参考にしてみてください。
では今回はここまで。
今日も元気に頑張っていきましょう!
ではでは!
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