僕は最近デジタルで絵を描いたりするようにもなってきたのですが(完全に初心者)、絵を描く方は今はデジタルが多いんでしょうかね?
僕はアナログで描くのが好きなので、デジタルで学んだことなどをアナログ作業に活かせればなぁと思いながらやっています。
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そんなこんなで今回の記事では、おじいちゃん(失礼?)だけどiPadを駆使して絵を描くイギリス出身の巨匠アーティスト「デイヴィッド・ホックニー」について書いてみようかと思います。
現代アートに大きな影響を与えた人物で、いまだに活躍しているアーティストなので、興味のある方は読んでみて下さい!
デイヴィッド・ホックニーってどんな人?
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デイヴィッド・ホックニー(David Hockney、1937年7月9日 – )はイギリス生まれのアーティストで、今はアメリカのロサンゼルスで制作活動を行っています。
イギリスの20世紀を代表するアーティストと言われています。
ロンドンの王立美術学校を首席で卒業したのちに、60年代ポップアートの旗手として名声を集めました。
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活動の拠点をロンドンに移し、作風が変化し明るく色彩が豊かな作品になっていきました。
1966年にはカリフォルニアの強い日差しや空気に喚起されて、拠点を移し活動を続けました。
彼は当時まだ市場に出回り始めたばかりのアクリル絵の具を制作に取り込みました。
ポップアートの画家達は多くがアクリル絵の具を制作に使い始めた時期でもありますね。
また彼は絵画だけではなく、ポラロイド、写真によるコラージュ作品、新しいメディア(コピー機、FAX)なども制作に取り入れて、作品を作り続けました。
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その他にもオペラ衣装の制作や舞台のデザイン(スカラ座やメトロポリタン歌劇場)の仕事をしたりと、数多くの才能を世の中に証明してきました。
そんな彼の作品のテーマは自身の身近な人々や風景でした。
特に彼が得意としたのはポートレイト(肖像画)であり、学生時代にも数多く描いていたようです。
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また彼の作品で最も有名なのはプールのある風景を描いたものです。
実際僕も何度もホックニーの画集を観たことがありますが、一番印象に残っているのはプールの絵です。
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デイヴィッド・ホックニーはiPadでも絵を描く!
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僕がデイヴィッド・ホックニーを特に好きになったのは、彼がiPadでドローイングをしたり、作品を作ったりしているのを知った時です。
いやー、すごいなぁと思いました。
80歳近い人が現代に登場する新しいガジェットを使って制作に利用するって、好奇心や探求心が失われていない証拠だと思うんですよね。
普通だったら、その歳になれば作風や描き方なんて安定してしまうだろうし、新しく何かやろうというのは体力がいることだと思うんです。
いまだに大きい展示をやって大盛況になる人は違うなぁと思います。
↓以下がiPadを使った作品です。
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著作”秘密の知識 巨匠も用いた知られざる技術の解明”
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デイヴィッド・ホックニーは本も書いています。
中身は結構意外なもので、「古典絵画がいかにして描かれたのか」というものでした。
僕の持っていたホックニーに対する勝手なイメージは「ポップアートのシーンを代表するアーティスト」というものだったからです。
中世ヨーロッパの絵画の制作過程において、カメラの技術が使われているというのは結構驚きの内容だと思います。
もちろんバロック期のフェルメールが「カメラオブスキュラ」という機材を使っていたことは有名ですが、ホックニーはファン・エイクも光学機器を使っていたと主張しています。
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そうなると1400年からカメラが使われていることになります。
フェルメールより200年も前の話ですよ。これには驚きました。
たしかにフランドル絵画は1430年あたりから描写が凄くリアルなものになるんです。
僕も不思議だな~とは漠然と思っていたのですが、この時期にそういった技術革新が起こったとすれば納得もできます。
この本では独特な検証方法を用いて、カラバッジョからベラスケス、ラファエロ、レンブラント、アングルなどの画家がカメラの類を使用した証拠をあげています。
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いまだに写真を写実絵画に使う事を否定しているような人も多いですが、もしこれらの巨匠が写真を使っているとしたら、それも否定するんでしょうかね(笑)?
気になる方は読んでみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回の記事ではデイヴィッド・ホックニーについて書いてみました。
よもや80歳近い大巨匠がiPadを駆使して絵を描くとは思いもしないですよね(笑)。
しかもすごく良い作品を描くので、巨匠は筆を選ばないんだなぁと感心してしまいました。
僕も最近デジタルでドローイングや下絵を作ったりしているので、これを励みにして頑張ろうと思います(笑)。
ではでは今回はこの辺で!
また別の記事でお会いしましょう!
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