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油絵の技法と描き方!11個の古典技法から現代の表現まで解説!

どうもこんにちは!画家の岡部遼太郎と言います。

アクリル絵の具で描く絵画作品

皆さんは絵を描く時にどのような技法や表現を使って描いていますか?

きっと使っている絵の具から支持体(キャンバスや紙など)、筆など人によってかなり違いがあるかと思います。

 

その違いなどから、その人の絵に対する考え方や、普段の生活の個性が人に伝わるわけです。

また今の時代は一口に絵を描くと言っても、様々な技法や描き方があります。

しかしこれほどの色々な技法や技術というのは、今の時代になっていきなり生まれた訳ではありません。

 

過去の巨匠と呼ばれた人たちが、懸命に開発してきた技術の積み重ねがあるからこそ僕たちは、今絵を描くことが出来るわけです。

参考記事→油絵の技法の歴史!フランドル派からルーベンス派まで解説します!

 

今回はそんな歴史の積み重ねによって生まれてきた技法や技術について解説していこうと思います。

基本的に油絵で使われてきた技法達ではありますが、現代のアクリル絵の具やその他の画材でも描き方を十分に再現したり模倣することは可能です。

 

工夫や知恵で過去の巨匠達の技術を取り入れて、自分の技にしてみると良いと思いますよ。

巨匠達の技法に興味がある方は是非読んでみて下さいね!

グレーズ技法

グレーズ絵の具をとても薄く溶いて、透明な絵の具を重ねていく技法です。

油絵の技術がファンエイクという画家によって確立されたのが600年前ですが、その頃からこのグレーズという技術は使われてきました。

 

乾性油という、ツヤや絵の具の固化に不可欠な油を多く使い絵の具を重ねるので、非常に透明感が高く美しい絵肌に仕上がります。

この技術はアクリル絵の具などにももちろん応用できます。

アクリル絵の具の乾燥が速すぎる場合は、メディウムなどを使って対応することをオススメします。

参考記事→[解説]アクリル絵の具のメディウムって?どんな種類があるの?

 

この場合使うべきメディウムは「リターダー」というメディウムになります。

リターダーは絵の具の乾燥を遅らせることのできるメディウムなので、絵の具を薄く延ばしたりする描き方に効果的ですよ。

スカンブル技法

スカンブルという技法は、先ほど紹介したグレーズによく似た技法です。

 

このスカンブルも絵の具を薄くといて塗っていく技法ですが、異なる点は絵の具の透明度です。

グレーズが透明度が高く下の絵の具の層をほぼ完全に透かせるのに対して、スカンブルは透明ではなく半透明の絵の具を重ねます。

 

過去の絵をみると、例えば血管の緑色を置いてから、白を混ぜた肌色を薄く溶いて血管を透かせて見せる、みたいなテクニックに使われている事が多いです。

 

ポイントは完全に透明でもなく、完全に不透明でもないという点ですね。
少し下の層を見せたいときに使える描き方だと思います。

スフマート技法

スフマートという技法の名前は割と美術の教科書なんかには載っていますが、実際に絵を描く人がこの名称を使っているのはあまり見かけません(笑)。

スフマートの語源はイタリア語の「Fumo」という言葉で、意味は「煙」です

 

その意味通り、この技法は輪郭をはっきりと出さずに、煙の様に曖昧にして空気感をだすというものです。

有名な例だとレオナルドダヴィンチの「モナリザ」なんかが挙げられると思います。

 

空気遠近法の一種として開発されたみたいです。

グラデーション技法

グラデーションというのは普段の日常会話でも出る言葉ですし、分かりやすいと思います。

何色かの色を置いて、それの境目をぼかすことでつなぎ目を自然にみせて、色を繋いでくれます。

 

乾燥の遅い油絵の具なんかだと非常に簡単に再現できる技術です。

何段階かにあらかじめ色を分けて作っておき、それをキャンバスなどに置いてから、扇筆などで柔らかくぼかせば誰でもできます。

 

アクリル絵の具などでも先ほど紹介したリターダーなどを使い、乾燥を遅らせれば比較的行いやすい技法だと言えますね。

インパスト技法

インパストという技法はおそらく油絵の一般的なイメージに最も近い技法だと思います。

インパストというのは絵の具を厚く塗りその厚みや筆致を物質的に際立たせる技法です

 

古典技法というよりは近代の印象派などの絵を見た方が理解しやすいと思います。
絵の表面が滑らかでは無く、凸凹になっていて筆跡がよくわかるかと思いますが、それがインパストという技法というわけです。

これは写真などで見ても分かりにくいので実際に現物の絵画をみると理解しやすいですよ。

 

国立新美術館の常設展では、いつでも印象派などの絵を観れるのでおススメします。

関連記事→東京の美術館は「国立西洋美術館」がおススメ!常設展や料金は?

ドリッピング技法

ドリッピングという技法に関しては比較的最近の技術だと言えます。

正確に言うとドリッピングと明確に名称が付けられたのが近代であり、それよりも以前に使われていたとは思いますが。

 

この技法は「ジャクソンポロック」というアーティストによって開発されました。

絵の具を直接垂らしたり、飛び散らせたりするなど、キャンバスに筆が触れることなく、描き上げる技法です。

偶然的、偶発的な絵の具の効果を期待できます。

 

ちなみにドリッピングというのは「Drip」(滴る)「Pour」(流れ込む)を組み合わせた造語です。

ミクストメディア技法

ミクストメディアという技法はいくつかのメディアをミックスさせる、つまりいくつもの画材を組み合わせる技法のことを言います。

 

例えば油絵の具とアクリル絵の具を組み合わせる、パステルとアクリル絵の具を組み合わせるなどパターンは挙げたらキリがないと思います。

 

というか、今の市販のキャンバスはほとんどがアクリル樹脂(アクリルエマルジョン)を使っているので、現代の多くの人はミクストメディアという技法を使っていることになりますね(笑)。

コラージュ技法

コラージュ技法というのは画面に紙を張ったり別の物質を張り付けて描く方法の事です。

元々はピカソなどのキュビズム時代の作家が始めた技法で、意外な物の組み合わせとして、「マックス・エルンスト」というアーティストが考案しました。

 

現代では、デザインや広告などあらゆる場面で使われ、絵画だけのものではなくなりました。
デジタルで絵を描く際には誰もが行っている作業だと思います。

ドライブラシ技法

ドライブラシという技法は比較的どのような絵の具でも再現できる方法です。

絵の具を筆の先につけて、その色をキャンバスや紙にかすれさせる様にして付けます。

こうすることで、絵の具の隙間から下の絵の具の層が覗いて見えるので、色が混ざり合って見えるんですね。

 

コツはあまり絵の具を筆に取り過ぎないことです。

ほんのわずかに絵の具を筆に付けて、かすれさせるように画面に乗せると比較的上手く成功するかと思います。

 

乾燥の速いアクリル絵の具などではとても行いやすい技法だと思います。

スパッタリング技法

スパッタリング技法は先ほど紹介したドリッピング技法と近いものです。

絵の具をかなり薄めてから筆につけて指などで弾くと絵の具が飛び散って画面に乗ります。
これがスパッタリングという技法です。

 

筆が柔らかすぎたり、絵の具が濃すぎたりするとあまり上手くいきません。

もし試す場合は筆の硬さと絵の具の溶き具合を変えて、上手くいくラインを覚えると良いかと思いますよ。

 

油絵の具でもアクリル絵の具でも水彩絵の具でも気軽に使える技法の1つと言えます。

ハッチング技法

ハッチング今でも漫画家の方から画家の人まで数多くのアーティストが用いる技法の1つですが、その歴史はかなり古いです。

油絵の具の技法が開発されるより昔(600年以上前)から、テンペラ絵の具で行われてきた技法なんです。

 

油絵の具無い時代は絵の具をぼかしてグラデーションを作るのが難しかったので、線を何回も重ねることで微妙な色の諧調を表現していました。

 

昔の画家はものすごく集中力と忍耐があったんだなあと思います。
僕にはそんな大変な作業は真似できないので(笑)。

まとめ

今回は巨匠から現代まで幅広く使われてきた絵の具の技法を解説してみました。

一枚の絵の中で一つの技法しか使われないなんてことはあり得ないと思います。
色々な技術が複数使われることで一枚の絵は完成します。

 

僕たち現代の絵描きも過去の技術を習得して、自分の技術を向上していければベストなのではないでしょうか。

ではでは今回はこの辺で!
また他の記事も是非読んでみて下さい!

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ABOUTこの記事をかいた人

どうも!絵描きの岡部遼太郎です! 色々なギャラリーや百貨店の画廊などで作品を展示してます。 自分が今まで学んできたことを、絵を観るのが好きな人、絵を描くのが好きな人のために役立てることが出来ればと思っています。 最近は絵画教室の運営に力を入れていて、絵を描くスキルを身に付けたい!絵を描き始めたい!という方をバックアップしています。 よろしくお願いします^^