今回は、
「ルーベンスのデッサンはマジで上手いし
模写にも最適です」
というテーマでお話ししていきます。
画家、絵描きなら誰でも通る「模写」
という上達方法ですが、
実際にやろうとすると誰の絵を模写すれば
良いのか分からないというのはよくあると
思います。
僕個人としては上手い人の絵を模写するべき
だと思います(当たり前ですが大事)。
あとは自分が目標とする画風や方向の
絵描きさんの絵を模写するというのも
大事ですね。
といっても絵を始めたばかりだと
こうした部分について考えても答えを
見つけられないという人もいるかと思います。
なので今回は僕の方でこの画家を模写すると
良いよ!という内容でお伝えできれば良いかな
という感じです。
そこで紹介したいのルーベンスという
巨匠です。
たぶん知っている人の方が多いと思いますが
一応解説を交えながら進めていきます。
ルーベンスは宮廷画家として活躍し、
画家としての地位がとても高かったこともあり
「王たちの画家にして画家たちの王」
と呼ばれることがありました。
時代としては1577年6月28日 – 1640年5月30日
という生没になっています。
500年くらい前の人ですね。
昔といえば昔ですがその技術は非常に高く、
僕なんかでは足元にも及びません笑
油絵の方は弟子が描いた作品も多いですが
デッサンなどの素描作品は本当に傑作が
多いです。
僕が模写にオススメしているのは
このルーベンスが描いたデッサン作品です。
ここを少し掘り下げて解説していきます。
【デッサン上達の方法】ルーベンスのデッサンの特徴
ルーベンスのデッサンの特徴として
非常に線と描写部分の組み合わせが上手く、
デッサンとしてこれ以上にないくらいに
完成度が高いです。
絵を描く時はしっかり描くところと
そこまで描かずに力を抜くところの組み合わせ
が大事になってきます。
(そういう絵だけではないですが)
例えば人物がを描くときは、
顔などの大事な部分は細かく描いていくけど
他のところは少し力を抜いて描くとか
そういう感じですね。
画面全部を完全に描写しきるという描き方も
絵にはありますが、
基本的には描きどころと軽く処理して終わらせる
ところの組み合わせで絵は成り立っています。
なのでこうした部分がとても上手いルーベンスの
デッサンは非常に勉強になるんですね。
【デッサン上達の方法】ボヤっとした中途半端な絵になりがちな人
絵にメリハリ感がなく鑑賞者にスルーされて
しまう人は、
描くところとあまり描かないところの
メリハリ感がない場合が多いです。
「中途半端な描写」を画面全体に行なっている
というパターンですね。
そういう絵は見る側からしたらメリハリがなく
ボヤ〜とした印象になってしまうので
スルーしてしまうんです。
基本的には絵を描く際は
描くところはしっかりと描写して、
脇役は主役よりは描かないというのが
大事になってきます。
もしくは画面全体をびっちりと描写しきる
という感じですね(僕はこのタイプ)。
ただこの場合画面全体を描いていくので
中途半端な描写ではダメです。
画面全部を描くタイプの絵が好きな
人は北方ルネサンスの絵を観てみると勉強に
なります。
ブリューゲルとかファンエイクとかそういう
画家です。
彼らは画面の上で描く場所と描かない場所
という駆け引きをせずに、
画面全体を限界まで描写しきっています。
こうした描き方も絵にはあります。
ただ基本的なデッサン力を付けるという
意味ではオーソドックスに描く部分、
描かない部分を学んだ方が良いでしょう。
なのでまずはルーベンスなどの模写を
オススメしているという感じですね。
【デッサン上達の方法】どんどん模写をしたり真似をしたりしましょう
絵を描く人の中には模写や真似をするのを
嫌う人もいます。
もちろんそういう人はちゃんと上達できる
のであればそれで良いと思っています。
ただ大多数の人は人の絵から学ぶ方が
上達も早いですし、
理解度も高くなるんですね。
過去の上手い人は自分がまだ理解できていない
部分についても、
しっかりと理解をして解決をしてきた人です。
そういう人たちから学んだり技術を盗むのは
悪いことではありませんし、
むしろ上達には必須とも言えるんです。
というより昔の人もちゃんと先人の絵の
模写等も行なって学んでいましたしね。
あと昔は工房があったのでそこで師匠から
学んだりも出来たでしょう。
今は残念ながらそうしたシステムは
ほとんどありませんが、
ありがたいことにインターネットがあります。
インターネットを使えば上手い絵をいくらでも
探して観ることができますし、
上手い人にコンタクトを取ることも可能に
なります。
上達していくのに適した環境は用意されて
いるので、
どんどん活用していくべきかなと個人的には
思います。
まとめ
さて、今回は模写をして学ぶ際に
オススメな画家、ルーベンスを紹介
してみました。
デッサンを勉強するときはルーベンスみたいな
描写する部分と軽く処理しているところを
うまく組み合わせた画家を参考にすると
力が伸びやすいと思います。
僕は大きな木炭紙大のクロッキー帳を買って
毎日何枚も模写をしていました。
小さい紙だと細かい部分にとらわれやすいので
大きい紙に木炭などを使って模写すると
全体感を掴んでいく訓練に繋がりやすいです。
描くところと力を抜くところのバランスを
意識してどんどんデッサン力を
磨いていきましょう!
僕はこれだけを半年くらい続けて
結構力が身につきましたよ。
では今回はここまで。
今日も元気に頑張っていきましょう!
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