こんにちは!岡部です。
今回は、
「絵の販売をしたい人が使ってはいけない
画材とは?」
というテーマでお話ししていこうと思います。
これはつまり耐久性などが高くないために
販売する絵を描くのに向いていない画材
があるよ、ということなんですね。
以前メールで「販売をしたいのですが使って
はダメな画材とかってありますか?」
と聞かれました。
なのでここについて、
今回は掘り下げて話していこうと思います。
僕自身はこれまでにいくつも画材を
使って描いてきましたが、
これは販売する絵に使ってはいけないな、
と思ったものもあるんですね。
すぐに色が変わってしまったり、
耐久度が低かったりすると絵の保存が
効きませんからね。
そうなるとそれは商品として成り立たない
のではないかと思います。
買う側からしてもそんなものを買いたくは
ないですよね。
なのでここについて知っておくのも
大事な部分です。
この話を聞くことで使ってはいけない画材や
特徴を知ることができるので、
是非参考にしてもらえればと思います。
目次
【販売するための画材選び】耐光性や耐久性について意識する
で、結論から言うと耐久性や耐光性に
ついて意識することが大事になります。
耐光性と言うのは陽の光などに強いか
どうかと言う部分ですね。
紫外線ですぐに色味が変わってしまったり
すると絵の保存性としては良くないです。
なので耐光性は大事な部分ですね。
あとは耐久性です。
例えばすぐに表面が割れてしまったり
崩れてしまったりすると作品として
成り立たなくなってしまいます。
なのでここについてはしっかりと考えて
おく必要があります。
では具体的にどんな画材がお勧めできないのか
と言う部分もお話ししていこうと思います。
【絵の販売に向いてない】耐久性・耐光性の低い「アクリルガッシュ」
最初に紹介するのがアクリルガッシュという
絵の具です。
アクリルガッシュはよくアクリル絵の具と
混同されることがありますが、
別の違う絵の具として考えましょう。
僕の生徒さんとかでも、
アクリルガッシュをアクリル絵の具と
同じものだと勘違いして使いそうになる
人がいますので是非覚えておいてほしいです。
まずアクリルガッシュは、
不透明で艶がなくマットな質感です。
コレっていうのはアクリル絵の具の
樹脂分がアクリル絵の具と比べて低いために
そうなっています。
アクリル絵の具はアクリル樹脂と顔料で
出来ていますが、
この部分の樹脂の量が少ないのが
アクリルガッシュという感じです。
このアクリルガッシュは描いてから
紙を折り曲げると表面が割れたりします。
アクリル絵の具と比べて柔軟性が
低いためです。
なので耐久性という部分でアクリル絵具に
劣っています。
また耐光性も低く、
色味も変化しやすいです。
日当たりのいいところに置くとまずい
という感じです。
アクリル絵の具だとそこらへんは
そんなに気にしなくていいんですけどね。
アクリルガッシュはそもそも
ポスターやデザインなどのためのコピー前提の
絵の具なので耐久性がそもそも必要と
されていないんです。
なのでここには気をつけてください。
【絵の販売に向いてない】染料系インクの画材
次に染料系のインクを使った画材にも
気をつけた方がいいです。
非常に耐光性が弱く簡単に色が
褪せるからですね。
よくマーカーなどで絵を描く人がいますが
顔料であればまだいいのですが、
染料で作られたマーカーだと保存が
効きません。
これは覚えておきましょう。
もしマーカー、ペン型の画材を使って
絵を描きたい場合は、
リキテックスなどの専門メーカーが販売
しているのでそれらを使いましょう。
アクリル樹脂で作られているので
非常に耐久性や耐光性が高く安心して
使えます。
僕も一時期これを使って遊んでました。
普通のマーカーと違い、色も50種類くらい
あるので結構おすすめです。
また、木材、紙、キャンバスなど色々な
素材に描くこともできるので用途も幅広い
と思います。
【絵の販売】耐久性や耐光性は重要なのか
こうした話をしていくと、
中には自分は販売とかしないから耐久性とか
いらないよと思う人もいると思います。
たしかに販売しないのなら責任も発生しない
ですし、耐久性や耐光性等は気にしなくても
良さそうに思えます。
しかし個人的には販売しない人でも
耐久性・耐光性はしっかり考えた方が
いいと思っています。
というのも絵の保存性が低くて色が変色
したり、絵の具が剥がれたりすると
自分の絵を正しく見返せないからです。
以前書いた絵を見返せないということは
自分がどのくらい成長したのかとか、
自分の反省点を考えることも出来なく
なってしまうと言うことです。
これは大きな損失なんじゃないかなと
思うんです。
販売せずとも上達したい、上手くなりたい
みたいなことはほとんどの方が思うはずです。
であればこの保存性というのもおのずと
大事な部分になってくると思います。
なので今回の話は絵を描く人全員に
覚えておいてほしいと思っています。
今描いた作品はその時にしか描けないもの
ですからね。
後からまた同じ絵を描こうと思っても
そんなことはできません。
なのでできるだけ1枚1枚を大切にしたい
ところです。
【アナログ絵の販売】デジタルで保存しておく
ここまでで
「絵の販売をしたい人が使ってはいけない
画材とは?」
と言うテーマで画材の耐久性・耐光性
についてお話ししてきました。
ここからは少し掘り下げて保存という観点
について別角度からお話ししていこうと
思います。
僕の場合絵の保存という部分でいうと
原画を保存しておくのはもちろんですが
デジタルでも保存しています。
つまりデジタル画像にしておくという
ことですね。
デジタル画像で保存しておくのは
今の時代だと必須事項とも言えるでしょう。
というのも画像はいろいろな場面で
使うことになるからなんですね。
例えば、
・ホームページに乗せる
・展示の際に置いておく作品集を作る
・名刺などに乗せる
など色々な場面で活用できます。
しかしこの画像を上手く作れない!
という人もいます。
なので簡単な作り方をお話ししようと
思います。
【アナログ絵の販売】スマホのアプリで簡単に作る
結論としては
作品画像は基本的にスマホで撮るのが
1番簡単です。
もちろんきちんと高画質なものを用意する
必要がある場合は、
美術作品撮影専門の撮影所などを使う
のがいいと思います。
ただ時間もかかりますし、
1枚撮るのに数千円かかるので手軽とは
言いにくいです。
なので普段から簡単に行うには手持ちの
スマホなどでできる方が良いですよね。
ただし普通に撮影すると背景が写って
しまい画像としては使えません。
なのでアプリを使っていきます。
といっても色々な写真アプリがありますし
分かりにくいと思うので具体的におすすめの
ものを紹介しようと思います。
【アナログ絵の販売】作品画像を作るならCamScanner
で、作品の画像を綺麗に作るのなら
「CamScanner」というスマホアプリを
オススメします。
このアプリは簡単に遠近法の歪みや
背景の部分の削除などができるので、
作品画像を作るのが非常に楽にできます。
普通に作品をスマホのカメラで撮影して
アプリで切り取る範囲を選べば、
それだけで勝手に余白のない正面から見た
作品画像に変換してくれます。
使い方も非常に簡単なので、
是非使ってみてください。
特に現在展示を控えていたり、
ホームページ作成をしているひとには
おすすめです。
まとめ
さて今回は、
絵を描く際に使うのにオススメできない画材
の紹介とデジタルで絵を保存する方法を
合わせて解説してきました。
実際に制作の際の参考にしてもらえれば
幸いです。
では今回はここまでです。
今日も元気に頑張っていきましょう!
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